恋するバスタブ。

 

落ちちゃったんです、恋に。

〇と□の奇妙な外観。

オートロック扉を開けて中に入ると、

まるでエッシャーのだまし絵に迷い込んだみたい。

カクカクと続く階段をのぼってのぼって
(エレベーターもあるよ)、

玄関扉を開けると目の前に、真っ白な空間。

裸電球に照らされた、すっきりとしたキッチン。

思わずしゃがみこんで、

のぞきたくなっちゃうような、小さな窓。

そしていよいよ、

柔らかい光が差し込む部屋の奥へ。

ちらりと見える丸いカーブに引き寄せられて、

ん?

んん?

んんんんん?

バスタブ!?

しかも空間めっちゃ広っ!

何を隠そう「リラクゼーションルーム」と名付けられたこの空間、

お部屋7帖に対して4.8帖もあるんです。

「バスルーム」ではないのでご注意を。

って、そんなことよりも、

思わず入りたくなって、そうっとバスタブの中へ。

そこには、このバスタブからしか見えない、

トクベツな景色が広がっていた。

景色を切り取るカーブがこれまた小憎い演出!

さらにトクベツ感をプラスする。

朝でも夜でもいつでも、

好きなときに好きなだけ、

この景色を、

この時間を、

この空間を、

堪能できるって、ちょっと贅沢すぎやしませんか!

 

バスタブの中でたっぷりトクベツを堪能して、

部屋を後にする。

廊下に出て、扉が閉まった瞬間、

「あ、もう一度、もう少しだけ…」

すぐに会いたくなってしまった。

あのトクベツな景色に、

あのトクベツなバスタブに。

 

間取り別タイプあり

 

 

僕がほっとする場所。

「アザレアコーポ」に

引っ越して初めての日曜日。

 

荷解きの続きをしよう。

とはいっても、

大した量の荷物は持ってこなかったから、

あっという間に終わってしまいそうだ。

終わったら何しよう?

 

この辺りは本当に緑が豊か。

通勤に便利と思って地下鉄沿線を選んだけど、

まわりの建物が低いから山がよく見える。

玄関を出ると比叡山、

すぐ裏には、あの五山の送り火の「法」の文字。

空もとても広い。

高野川もすぐ近くに流れている。

 

川といえば、

家の周りには水路がたくさんある。

水路はたゆたうと、

光をきらきら反射させながら流れていく。

この水はどこに向かうのだろう。

 

自然が多いこの辺りは

なんだか、京都らしくない

のんびりとした空気が流れている。

この家もそう。

廊下とか階段とかすごくゆったりしている。

この懐の広い雰囲気が、

僕はとても好きだ。

 

そうだ、

明日は朝から

あたりを歩いてみようかな。

光を浴びて。

風を感じて。

スマホばかり見て丸まった体を

伸ばして、深呼吸して。

 

それから、朝ごはんを食べて、

荷解きの続きをしよう。

うん、そうしよう。

106号室

異世界の芸術家。

 

この物件の撮影に赴いたのは雨の日だった。

左京区は岩倉、叡山線の北側。

自然豊かで落ち着いた町並みを往くと、

不思議な佇まいの建物がふいと現れる。

異国風の置物と目が合…………わなかった。

彼女は少し高い場所から道路を眺めている。

 

イタリア語やスペイン語などのロマンス諸語にて

「Casa」は「家」、「Arte」は「芸術」という意味らしいから、

「Casa del Arte」とは「芸術の家」といったところだろうか。

 

部屋は半地下のようになっており、

入り口にはアンティークな風貌の南京錠かかっている。

楽しい。

究極のアナログ回帰。

 

入室してみて、とても驚いた。

ユニークもユニーク。

キッチンの真後ろにトイレとバスタブがある。

 

某 舞浜のテーマパークって

アトラクション待機列の場所でも

しっかり世界観を味わうことができると思う。

もはや待機列もアトラクションの一部と言えるほど、

しっかりと「別世界」を演出している。

 

――ソレを思い出した。

世界観がしっかりしている。

日常生活の隅の隅までアートにしてやろう、

という気合いさえ感じさせる部屋。

 

ガラス戸の向こうでは小雨が庭木を濡らす。

湿り気が香る中、

私は、異世界にトリップした気分になっていた。

 

 

愛車と共に。

 

京都初上陸、でしょうか?

(※2018年新築時)

賃貸のガレージハウス。

1階がガレージで、

2階がワンルームアパート、

ってやつ。

自分だけの愛車を、

屋根があって、シャッターもある駐車場に駐車しておきたい、

っていう車、バイク、自転車好きのみなさま。

吉報です。

ついに、

あなたの夢を実現させるべく、

京都市北区の地に誕生しました。

 

実際にはどんな風に使うんだろう、

っていうコトで調べてみたら、

あるんですね、ガレージ専門誌。

その名も「Garage Life」(発行:株式会社ネコ・パブリッシング)

いや~、びっくり。

皆さま、とっても楽しんでますね。

完全に、生活の中心に車がある。

飾って、

眺めて、

ニヤリ。

仲間を呼んで。

ニヤリ。

まさに、

自分だけの秘密基地。

大好きなモノに囲まれながら過ごす、

幸せな時間。

満喫されています。

 

2階の住居スペースは、

キッチンも含めて、約11帖。

バストイレはセパレートで、洗面台も独立。

単身でも、2人入居でもOK。

斜め天井によって空間が広がり、

化粧梁がデザインにアクセントをつける。

そんな、和モダンな雰囲気に仕上がった。

 

周辺には、

賀茂川沿いの加茂街道や北山通りなど、

綺麗な道路もあるので、気持ち良くドライブできる。

 

電動シャッターにはリモコンが付いてるから、

愛車で帰宅した時には、

車から降りずに駐車できる。

バイクだと、つきまとう盗難の心配もほぼ無くなって、

安心して保管できるというメリットもある。

車やバイクだけじゃなくて、

工房みたいな感じに使ってもいい。

工具なんかも置けるスペースもあるし、

趣味の部屋としてもOK。

 

最後は、

前述のガレージ専門誌「Garage Life」の表紙にあった、

この言葉で締めくくりたいと思います。

「ガレージングは男の夢だ」

リセット。 

もともとは、

オフィスビル。

昭和51年築のヴィンテージビル。

 

それが、

生まれ変わりました。

 

モノトーンな空間で、

すっかり

色彩を忘れちゃいそう。

 

だけど、

窓の外はしっかりと色付いていて。

空って青いんだ。

ってあらためて気づいた。

 

むきだしの天井、みえた配管。

どこか、ひんやり。

だけど、安心。

 

グレーって、

こんなに落ち着けるんだ。

自分の中のいろんな感情を

リセットできる気がして。

ここに帰ってきたくなる。

 

インテリアも、同じ配色で。

部屋を

グレースケールみたいに整えたい。

 

しかもね、

猫、飼えます。

さらにね、

2匹まで、飼えるんですって。

ロシアンブルーとかと住みたいな。

ちょっとグレートーンな、

斜にかまえた子がいいな。

たまに、甘えてくれたらいいな。

 

窓が多い、LDK。

柱がぽつんとある部屋も、また良い。

まったく同じ部屋なんて無いんです。

ちょっとずつ絶妙に表情が違う。

天井の配管とか、壁の色とか、洗面所の床材とか、

見れば見るほど、引き込まれてゆく。

 

水回りも新調。

トイレの壁も一面がコンクリだったり、

ごつごつした白壁だったり。

どこまでもこだわって楽しませてくれる。

 

特にね、5階は必見です。

天井が他フロアとひと味違う。

武骨な繊細さが、心をぎゅっとわしづかむ。

これは、全部屋味わいたくなる。

 

ここに帰ってきたら、

日々の闇雲になった感情を

ゼロにもどして、イチから考えられる気がする。

落ち着いたグレートーンが、

癒しをくれる。

 

うん。

また、明日がんばろ。

ってね。

 

ここで暮らすなら、

一回いろんなもの洗い流して、

真っ白になるのがいいかもしれない。

 

402号室

二人で窓を開けて。

 

私たちが最初に決めた約束事。

二人がお休みの日には、

それぞれの部屋の窓を開ける。

ってこと。

 

シェアハウスといっても、

私たち二人しか住んでないから、

二人で暮らすにあたってのルール、

それを順番に決めていこう。

 

3階にあるそれぞれの部屋は

やっぱり熱がこもりがちだしね。

向かい合った部屋どうし、

ドアと窓を

開け放てば、ほら。

一気にぶわぁっと風が駆けていく。

カーテンレースが

ぼわっとふくらんで、

しゅーってしずかにしぼんで、

を繰り返す。

 

待ってました、この風。

 

他は多少目はつむるけど、

この約束は、絶対だよ。

 

友達同士でも、姉妹でも、

もちろん新しい出会いを期待した

おひとりからでも、

始めてみませんか。

二人だけのシェアハウス。

全体図

1号室

2号室

穏やかなもの。

 

上京区、堀川に寄り添うビル。

間取りは少し癖がある。

でも、それが逆に個性。

 

磨き方はきっと、住む人それぞれ。

インテリアを配置する楽しみ。

自由に飾る喜び。

ゆったりとしたワンルーム。

うまく磨けば、暮らしに愉快さを与えてくれそう。

そんな面白い間取り。

 

アメリカのドラマで見たことがあるような

大きなワンルーム15帖。

えっ、無いですか?

私はgleeで見ました。

 

でも、京都。

一歩外に出れば、歴史ある堀川が流れている。

 

この堀川という川は、かつては友禅流しが行われていたそうだ。

京友禅の洗いの工程のため、

色とりどりの反物が、川面を泳がされているアレ。

冬の風物詩だったという。

 

今でこそ流量の少ない小川だが、

憩いの場となるように整備されている。

比較的交通量の多い堀川通り沿いに

京都らしいゆったりとした時間が流れている。

 

御所の緑を愛でる。

建物を設計する時の

第一歩。

立地に合わせたプラン作り。

オーナーさんと設計士の先生が出会う前にも、

様々なプランがあったそうです。

同志社大学が近いから、

という理由で、

予定調和のような

学生マンション。

どうも、腑に落ちない。

他にないモノを作りたい。

ここでしかできないコトをやりたい。

そんなオーナーのオモイ。

どこで作ったって、

同じモノを作るなら、

設計士なんていらない。

オーナーさん、

自分がいなくなった時に、

この世に何を残すの?

お金?

違うでしょ。

って。

そんな設計士のオモイ。

その二つが重なり合い、生み出されたひとつの答え。

オープンハウスで設計士の先生と雑談させて頂いた時に、

何気なく交わしたコトバ。

そんなコトバに。

そんなオモイに。

正直、ぐっと来ました。

ナイショですよ。

世界各国、

日本全国探したって、

ココにしかない立地。

ココしか咲かない花。

最大限に生かしました。

オーナーさん、

設計会社さん、

施工会社さん、

現場の職人さん、

オープンハウスにご協力頂いた家具屋さん、

いろんな人のオモイと汗が結集されたカタチ。

初めは、

小さな種だった

このプロジェクトも

素敵な二輪の花を咲かせました。

様々な人が紡いだオモイ。

そんなオモイを胸に

御所の緑を

愛でようではありませんか。

あとは、素敵な花に

素敵な果実がなるのを

待つばかり。

そこで、生活する人達のまばゆいばかりの笑顔。

そんな果実を早く

味わいたいものです。

 

さわやかな風そよぐ。

最近ね、

ちょっとディープな物件も多かったから、

今回は一転。

心にそよぐ、さわやかな風のような、

かわいい物件をセレクト。

 

「プチ」リノベーション、

っていう表現がしっくりくるお部屋。

床をパインの無垢材、

キッチンはシンプルなものに変更。

お風呂やトイレはそのまま。

洗濯機だってベランダ置き。

で、

一番の魅力は、

壁一面に設置した可動棚。

本棚として使ってもいいし、

雑貨とか観葉植物とか、

好きなものをディスプレイしてもいい。

一部は、デスクとしても使えるように出幅もある。

そう、毎日の暮らしに、

ちょっとした楽しみを持って住んでもらいたい、

そんな想いから作ったお部屋です。

 

ねっ、さわやかでしょ。

肩ひじ張らずに、

しなやかに住める、

「プチリノベ」物件。

いいんじゃない。