新築当時。
えー、遡る事、
数十年以上も前。
京都産業大学前店の店長だった僕には、
この物件にまつわる思い出が、いっぱいある。
アポもなく、フラッと店舗に来られたオーナーさん。
「こんなん建てるんやけど、家賃どれ位になるかな」
と見せてくれた、外観パースや図面を見て、
新米店長の心は、ときめいた。
カ、カッコイイ。
とっても新鮮で、印象に残る感覚だった。
今でこそ、デザインにこだわりを持つ物件も多くなったけど、
当時はデザイナーズマンションなんて言葉すら、
無かった時代。
自分で初めて新築物件をお預かりする事も相まって、
ワクワクとドキドキが交差した。
そして、完成が6月だった事もあり、
新入学の学生さんには、入居時期が合わなかった。
けど、絶対に良い物件だって自信があったから、
一生懸命おすすめしてた。
4月から6月までの2ヶ月間、2万円くらいの下宿に仮住まいをして、
そこから移動してもらった学生さんもいた。
あの子たちは、この部屋でどんな学生生活を送ったんだろう。
楽しい思い出になってたらいいな。
聞いてみたい。
うん、ぜひ聞きたい。
って、前置き長っ。
申し訳ございません。
本題へ入ります。
とにかくね、カックイイんだ。
コンクリート打ちっ放しと、
そこに加えてあるスパイス。
キッチンやシューズボックスに使用されてる、
カナダから輸入したキャビネット。
クローゼットの扉。
窓枠、建具。
1階のベランダにある、ウッドデッキ。
外観のアクセントに。
階段の手すりにも。
そう、それは全部、木材。
コンクリートのクールな感じに、
木材のあったかさが加わって、
それが足し算じゃなくて、
掛け算になってる。
魅力倍増。
そう、ここで奏でられる、
コンクリートと木材の、
美しきハーモニー。
ご鑑賞ください。
※掲載写真は101号室と202号室