落ちちゃったんです、恋に。
〇と□の奇妙な外観。
オートロック扉を開けて中に入ると、
まるでエッシャーのだまし絵に迷い込んだみたい。
カクカクと続く階段をのぼってのぼって
(エレベーターもあるよ)、
玄関扉を開けると目の前に、真っ白な空間。
裸電球に照らされた、すっきりとしたキッチン。
思わずしゃがみこんで、
のぞきたくなっちゃうような、小さな窓。
そしていよいよ、
柔らかい光が差し込む部屋の奥へ。
ちらりと見える丸いカーブに引き寄せられて、
ん?
んん?
んんんんん?
バスタブ!?
しかも空間めっちゃ広っ!
何を隠そう「リラクゼーションルーム」と名付けられたこの空間、
お部屋7帖に対して4.8帖もあるんです。
「バスルーム」ではないのでご注意を。
って、そんなことよりも、
思わず入りたくなって、そうっとバスタブの中へ。
そこには、このバスタブからしか見えない、
トクベツな景色が広がっていた。
景色を切り取るカーブがこれまた小憎い演出!
さらにトクベツ感をプラスする。
朝でも夜でもいつでも、
好きなときに好きなだけ、
この景色を、
この時間を、
この空間を、
堪能できるって、ちょっと贅沢すぎやしませんか!
バスタブの中でたっぷりトクベツを堪能して、
部屋を後にする。
廊下に出て、扉が閉まった瞬間、
「あ、もう一度、もう少しだけ…」
すぐに会いたくなってしまった。
あのトクベツな景色に、
あのトクベツなバスタブに。