このまちに住んだなら。真如堂編

真如堂、黒谷、鹿ケ谷……。

これらの地名を見聞きすると

のどかで穏やかな風景が頭に浮かびます。

それは、自分で歩くより先に古本で知った景色。

「下宿のハナレの二階から南の方をみると、少したてこんだ門前町の屋並みをこえて黒谷の森が青くみえ、夏はひぐらしの声が耳をつんざくばかりだ。下宿の裏の真如堂から黒谷の墓地につづく道はすこしさみしすぎるくらいの散歩道で、全く俗塵をはなれている。」真如堂『住み方の記』(西山卯三,1978)

縁あって近くに住むようになった今、

読み返してみると同じ道を辿っていて驚きました。

黒谷さんから真如堂へ抜ける道。

私の好きな散歩道。

吉田山と東山に挟まれたこのあたり。

疏水や白川の流れ、山々や寺社境内の緑、

「暮らし」が垣間見られる民家や商店、路地。

肌に感じる風、雨の匂い、蝉の声。

その道中では、折に触れて季節を感じることができます。

ぜひ散歩コースに入れて頂きたいのは「真如堂」です。

桜、藤、山吹、紫陽花、沙羅双樹、菩提樹、百日紅……。

季節とともに変わりゆく境内。

ほんの一時しか見られないお花もあり、

時季が過ぎればまた来年のお楽しみ。

そうして巡りゆく季節。

変わっていくもの、変わらないもの。

私はお花を見るのが好きですが、

虫や鳥、気候、お寺の行事やしつらえなど、

散歩の楽しみは人それぞれですね。

6月中旬、境内は紫陽花、沙羅双樹、菩提樹と花盛りでした。

お散歩の途中には

一息できる休憩場所があると嬉しいですね。

真如堂の門を出てすぐ、

吉田山の麓に佇む美しいカフェにしばし寄り道。

鞄に忍ばせておいた一冊をぱらりめくるも良し、

山々の彩りをぼんやりと見るのもまた良いひとときです。

吉田山荘 カフェ真古館

この辺りは古民家も残っており、

趣のある物件がよく募集に出るエリアでもあります。

古いお家のお手入れや改修を楽しんでいたり、

ライフワークにしている周辺の住人さんやお店を見ていると

もし、ああいいなと思うお家と出会えたら、

そういう暮らしもいいな、なんて、夢も色々膨らみます。

北白川のバス通りから少し入り、

町の喧騒から離れているのもちょうどいい具合。

梅雨があけ、クラクラするような陽ざしと夏の空。

さすがに日中は足が向きませんが、

これからの季節は百日紅が楽しみです。

夏の盛りを感じる鮮やかな色。

夏の終わり、朽ちていく寸前の深い色。

夕暮れ時や陽が沈んでから、夕涼みがてら、

散歩しようと思います。

***

▼真如堂エリアで募集中の物件

Apt. Morita  「軽やかに、満ち足たりて」

真如堂前町京町家 (リンク先:賃貸京都.jp ㈱フラットエージェンシー)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このまちに住んだなら。西賀茂編 vol.1

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加茂街道をぬけ、北へ。

上賀茂橋を超えたあたりから、
雰囲気が変わってきた。

加茂川沿いの木々が一層、生命力を増す。
北に望んでいた山々が徐々に迫ってくる。

さあ、さっそく、車を降りて繰り出そう。
青空輝くまち、西賀茂編。

もちろん、バスに乗って、自転車や車で、
訪ねてくる人もいるけれど、
この町の主役はだんぜん、住んでいるひとたち。

だから、また来よう、というより、
住みたいな、暮らしたいなという気持ちにさせられる。

北大路、出町柳、三条、四条…へと流れてゆく加茂川も、
このあたりではまだ「地元の川」の顔。
この感じが、心地よく、親しみが湧いてくる。

西賀茂は、野菜の産地でもあって、
「加茂のお野菜」といえば、
京都市内のスーパーでも人気もの。

5月下旬の畑には、
トマト、ナス、キュウリ、
早くも、夏野菜が実りを迎えていた。

市内で、西賀茂や上賀茂の野菜を見かけると、
おお新鮮!と思うけれど、
西賀茂の人には、もう一足先に届いてるんだ。
いいなぁ。

野菜やお米って、毎日食べるもの。
自分や家族の体の土台になるもの。

「新鮮な野菜が食べられる町」
に住むって、とってもいいな。

歩いていると、ひとつ、またひとつと、
はらっぱのような公園がある。

ざわざわと揺れる大きな樹々。
ぽっかりとひらけた空。

賑やかな場所や川沿いもいいけれど、
ここでなら自分のペースで心ゆくまで、
のんびりできそうだ。

この「広さ」が、またいいね。

ゆったりと流れる、西賀茂時間。

山ノ森公園

大切な居場所になるような、
「行きつけのお店」や「おちつくお店」を見つけるのって、
ご縁でもあるけれど、じつは結構難しいと思う。

たとえば、とっても素敵だけど、
満席になってしまいがちだったり。

ちょっと高かったり、
日常にはおしゃれすぎたり。

カウンター席で、
どうしてていいかわからなかったり。

ほんのちょっとの居づらさや心のざわつきが折り重なる、
繊細な胸のうち。

そんな、ナイーブさんにも、
私はこの町をおすすめしたい。

たくさん選択肢があるわけじゃないけれど、
ちゃんと、地元のひとたち、
住んでるひとたちのためのお店があるから。

ひめりんご

ある週末の、西賀茂の風景。

おうちの前でなにやらガーデニング中のお父さん。
ボールを抱えて公園へ向かう小さな兄妹。

自転車を止めて野菜販売機をのぞくおじいさん。
郵便屋さんと、犬の散歩中のお母さんの立ち話。

ひろびろとした青空のもとに、銘々の西賀茂暮らし。

さてさて、そんな西賀茂。
いかがでしょうか?

京都市内へのアクセスもよく(京都市バス西賀茂車庫があります)、
ほどよく田舎。
この雰囲気に惹かれる方、京都市内ではちょっと窮屈な方。
駐車場付きの物件も多く、
ご家族や子育てファミリーにもおすすめです。

▼「西賀茂」はこのあたり

このまちに住んだなら。 紫野編vol.2

京都市北区 紫野上門前町。
大徳寺の門前町。

大徳寺通り(旧大宮通り)と、
大宮通り(新大宮商店街)のあいだ。

このまちに住んだなら。

掃除おっけー、
洗濯おっけー。

ちょっといっぷくしたら、

買い出しにいこう。

向かうのは
すぐ近くの商店街、

「新大宮商店街」

この商店街には、八百屋さんが多くって、
どこで買おうか迷ってしまう。

お目当ての白ネギが、美味しそうに並んでる
「仲政」さんの店先。

いちごがこないだよりだいぶん安い。
そんな小さな発見が嬉しい。
店先で感じる季節。
赤赤としておいしそうなパックを吟味する。

次はお豆腐。
いつもはすぐ近くの「小川」さんで買うけれど、
こっちに来たら「福井屋」さんをのぞく。

そして、なんといっても、
最後は「かねよし」さん。

肉のかねよし、
鮮度の良い国産和牛。

お肉選び、わからないことが色々ある。
お店のおっちゃんに教えてもらう。

今日の主役はここのお肉。

実は今日は、
ちょっと特別な大切な日。

今年はおうちで。
すき焼きでお祝いしよう。

かねよしさんのお肉で、すき焼き。
密かにずっとやりたかったこと。

さ、足りないものを
「かみとも」で買い足して、

早くおうちへ帰りましょう♪

このまちに住んだなら。

お肉、お魚、野菜に果物、
だいたい商店街で揃います。

取材の後、
「珈琲山居」さんに寄って、ひと休み。
ブレンドコーヒーとレモンの香り爽やかなチーズケーキ、
とっても美味しく、店内の落ち着いた雰囲気にも癒されました。

まだまだ素敵なお店はたくさんあります!
vol.3につづく。

 

\この町に暮らすなら/
▼for rent〈女性専用物件〉

アロジオフロントゲート 101号室
京都市北区紫野上門前町27

―改装中ー

1K 29.5㎡ 1階・南向き

改装中 2021年3月下旬 入居可

賃料 55,000円 共益費 3,000円
敷金 賃料の1ヶ月分 礼金 賃料の1ヶ月分
くらしーど24加入要 16,500円
火災保険加入要 13,000円

2年契約 更新料 賃料の1ヶ月

地下鉄烏丸線「北大路」徒歩16分
「北大路」からバス9分、バス停まで徒歩5分

TVモニターフォン,エアコン,ガスキッチン,2口コンロ設置可
室内洗濯機置場,家電付(洗濯機,電子レンジ,冷蔵庫)
家具付(TVボード・リビングテーブル・ラグ・ハンガーラック)


2月初旬、外装の色味が決まりました。
外壁はブルーグレー、鉄部が濃いグレー、
門や電灯などの装飾部がネイビー系。

このおうちを拠点に、紫野暮らしを楽しんで下さい…♪

このまちに住んだなら。紫野編 vol.1

 

京都市北区 紫野上門前町。

茶の湯と縁の深いお寺、
大徳寺の門前町。

このまちに住んだなら。

このまちに住んだなら、
お豆腐屋さんでおとうふを買う。

「大徳寺  京豆腐  小川」
井戸水でつくられる上質なおとうふ。

豆腐、おあげ、ひろうす、
店先に並ぶもの、どれも大好きで
目と鼻の先にこのお店があって夢のよう。

今日もあとで、のぞきにいこう。

コーヒーが飲みたいとき、
どこかでひとりぼんやりしたいとき、
書きものの仕事があるとき、
「粉屋珈琲」に行く。

どうしても
濃いコーヒーが飲みたい朝も。

あのカウンターに、
すぐたどりつけるって幸せ。

腹が減っては戦はできぬ、
はらぺこでどうしようもないときは、
「中華のサカイ」に駆け込む。

空腹にしみわたる中華のうまさ!

にこにこ、帰路につく。
銭湯に寄ってかえろう。

これらすべて徒歩圏内。

このまちに住んだなら。

素敵なお店も場所も
まだまだ、たくさんあります。
vol.2につづくー!

 

▼for rent〈女性専用物件〉
アロジオフロントゲート 101号室
京都市北区紫野上門前町27

1K 29.5㎡ 1階・南向き

改装中 2021年3月下旬 入居可

賃料 55,000円 共益費 3,000円

敷金 賃料の1ヶ月分 礼金 賃料の1ヶ月分

くらしーど24加入要 16,500円
火災保険加入要 13,000円

2年契約 更新料 賃料の1ヶ月

地下鉄烏丸線「北大路」徒歩16分
「北大路」からバス9分、バス停まで徒歩5分

TVモニターフォン,エアコン,ガスキッチン,2口コンロ設置可
室内洗濯機置場,家電付(洗濯機,電子レンジ,冷蔵庫)
家具付(TVボード・リビングテーブル・ラグ・ハンガーラック)

 

 

 

〈限定公開〉び庵

とっておきの、借りぐらし。

ここでの暮らしは、人生の滋養になること間違いなし。

庭の草木や光、空気のうつろいに心を澄まして。

人や建物との出会い、ご縁にみちびかれて。

び庵
小西邸 離れ/京都市北区小山下総町

昭和10年築。
技術・素材・意匠等、当時の最先端をとりいれた凝った造りである母屋に対し、
貸家として設けられた離れは、建材や仕上げなどに遊びも垣間見られる軽やかな建築。
改装されてはいるが、当時の〈貸家〉の面影を残す貴重な住宅でもあり、
小づくりながらもきちんと構えられた縁側や、装飾意匠などが愛おしい。

四季折々、生命が芽吹き朽ちゆく 野趣に富む庭。 奥/はなれ(び庵)、右側/母屋

 

 

 

-募集内容

※成約済み※

賃料 —
共益費 —
敷金 —
礼金 —

火災保険 20,000円/2年
保証会社加入要

くらしーど24加入要 16,500円/2年

普通借家契約 2年
更新料 賃料の1ヶ月分
更新事務手数料 22,000円
専任媒介

駐車、駐輪可(敷地内・サイズ確認要)

京都府京都市北区小山下総町51
地下鉄烏丸線「鞍馬口」徒歩4分

 

-借りられる方へ

長らく借家として住み継がれてきたこの小さなお家は、近年では民宿〈び庵〉として、主に海外からの客員教授、学生など学術、芸術関係者の宿所として愛用されてきました。今回、賃貸へ転用されることになりましたが、様々な出会いやご縁、思い出がここに織り重なっていることを、知っておいていただければと思います。

また、同敷地内には、画家である家主様が使われていたアトリエがあります。
母屋には庭を見渡せる広間があります。

借りられる方のお仕事や、家主様とのかかわりの中で、それらの空間が生かされることがあれば素晴らしいなと思っています。募集活動にあたってその空間も賃貸の対象とするのであれば、その用途や各取り決めをまとめておかなければなりませんが、不特定多数の方を相手に、それを決めてしまうことは、可能性を狭めてしまう、より良い関係を築く妨げになりかねないと判断し、あえて固めないことに致しました。

従来の募集活動とは逆走しますが、まずは借り手さんとの出会いからはじめたいと思っています。

そのため、ご見学時には家主様にもお立合い頂きますし、話し合いが必要なこともあります。その背景をご理解いただき、愛着を持って住んで頂ける方をお待ちしております。

1.2.3/キッチン、水回りは改装済み。民宿として営まれていたので改装、手入れされています。
4.5/玄関の絨毯は先代がご趣味で集められたもの。家主さまの調度品。家具類の撤去は可能ですが、ご好意に感謝し使わせてもらうのも良し(家主様私物)。
6/南西側の小さなお庭。日当たりがよく、窓辺に置型のもの干しを置けばよく乾きます(奥様談)。この庭に洗濯機の設置が可能ですが、庭として残しておきたい場合は別途相談。
7/ガレージあり。8/ガレージ奥の倉庫、一部利用できます。
9/趣のある門構え。「京都を彩る建物や庭園」に指定されているため、美観を維持しておく必要があります。

 


ポータルサイトの台頭などにより、物件情報があふれているこの時代ですが、こちらの物件は、建築のあゆみ(歴史や縁など)や家主さまの想いを理解いただける方に届けたいという思いから、この場所でのみ公開することに致しました。〈京都トンガリエステート〉はひとつひとつの物件をきちんとお伝えする場でありたいと思っています。


 

—お問合せ

成約済みのため、締め切りとさせて頂きます。

トンガリコラムvol.1 松ヶ崎 ―小さなごはん屋さんの物語―

 

このあいだ、「世界ふれあい街歩き」を見ていたら、

スウェーデンのビスビーという街の回で

(映画「魔女の宅急便」のモデルになった町とのこと!)

築200年以上の古いお家にお住まいの方が

かつてこの家に暮らした人たちについて調べていて、

(どんな職の人だったかとか、分かっているそうです)

改修したりするときには 家を住み継いできた方々の許しを得てから、

という気持ちでやっているとおっしゃっていました。

大切にされてきたお家や、皆の憩いの場だった空間など、

その場所が、どんな風に使われてきたのか

そこにどんな思いが蓄積されているのか

そんなことが、少しでも知れたなら、

引き継ぐ側、引き継がれる側、

双方にとって、とても幸せなことではないでしょうか。

そんな思いを込めて、ご紹介したいのが

左京区松ヶ崎のテナント物件、「松ヶ崎堀町の店舗」です。

ここは、ついこのあいだまで、 「菜彩」というお料理屋さんでした。

鯖の定食や、ハンバーグ、ロールキャベツなど、

ほっとする家庭料理。

28年間、地域に愛されてきたお店です。

閉店間近の10月末、

実はこっそり、お邪魔してきました。

五山の送り火「妙・法」の山裾、

水路が小さな音を奏でて流れる

松ヶ崎の旧街道沿いに

あざやかなお花ののれんが揺れていました。

顔なじみらしきお客さんが

カウンター越しに、お店のご夫婦と談笑されていて、

和やかな雰囲気の店内。

飾られている素敵な絵はご主人が描かれたものだとか。

席の後ろには、美味しそうに漬かっている梅干しの瓶。

本棚には松ヶ崎の郷土本や各地の紀行本など。

テーブルにはお花が活けられていて。

あ~。

なんとも、ほっとする場所。

 

頂いた食事は、

わたしはハンバーグ、Sさんはサバの煮込みを。

主菜・副菜・お味噌汁にお漬けもの。

丁寧にきちんと作られたものの、滋味深い優しい味わい。

ごちそうさまでした。

 

良い人に借りてもらえたらええね。

調理場の設備とかはどうすんの?

次使わはるかもしれんし、置いといてって不動産屋に言われてん。

そうか。次も家庭料理のお店やったらいいな。

 

聞こえてくる会話のひとつひとつに、

寂しさやら色々綯い交ぜになった複雑な思いがこもっていて。

「閉店までにもう一回きますよ!」って、

宣言して帰るお客さんも。

 

場所をつなぐという、

私たちの仕事にとても重みを感じた瞬間でもありました。

この場所を頼りにしていた人は少なくないと思います。

間違いなく、地域に愛されてきた場所。

たくさん、温もりが宿っています。

新しくここで開店する上で、設備や躯体や、色々な課題があるとしても、

ここがたくさんの人に愛されてきた場所であること、

それを知って引き継げるのは、とても「安心」なことではないでしょうか。

どうか、この場所が、

素敵な方に引き継がれますように。

令和元年11月、菜彩さんに敬意をこめて。

物件:松ヶ崎堀町店舗(北)

   京都市左京区松ヶ崎堀町/ 地下鉄烏丸線「松ヶ崎」徒歩7分

   木造2階建/ 1階約30.5㎡ ,2階約30.5㎡(1階9.22坪 2階約9.22坪)

   築不詳/ 第二種中高層住居専用地域

 

賃料:150,000円(外税15,000円)

敷金:賃料の3ヶ月分

契約年数:定期借家契約10年

取引態様:仲介(成約時、仲介手数料として成約賃料の1ヶ月分(税別)要)

備考:家賃保証会社加入要/ 集金代行システム加入要

 

現況:空き予定(2019年11月退去予定)

※商談中※

業種:軽飲食・物販・事務所・アトリエ・ギャラリー・美容