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加茂街道をぬけ、北へ。
上賀茂橋を超えたあたりから、
雰囲気が変わってきた。
加茂川沿いの木々が一層、生命力を増す。
北に望んでいた山々が徐々に迫ってくる。
さあ、さっそく、車を降りて繰り出そう。
青空輝くまち、西賀茂編。
もちろん、バスに乗って、自転車や車で、
訪ねてくる人もいるけれど、
この町の主役はだんぜん、住んでいるひとたち。
だから、また来よう、というより、
住みたいな、暮らしたいなという気持ちにさせられる。
北大路、出町柳、三条、四条…へと流れてゆく加茂川も、
このあたりではまだ「地元の川」の顔。
この感じが、心地よく、親しみが湧いてくる。
西賀茂は、野菜の産地でもあって、
「加茂のお野菜」といえば、
京都市内のスーパーでも人気もの。
5月下旬の畑には、
トマト、ナス、キュウリ、
早くも、夏野菜が実りを迎えていた。
市内で、西賀茂や上賀茂の野菜を見かけると、
おお新鮮!と思うけれど、
西賀茂の人には、もう一足先に届いてるんだ。
いいなぁ。
野菜やお米って、毎日食べるもの。
自分や家族の体の土台になるもの。
「新鮮な野菜が食べられる町」
に住むって、とってもいいな。
歩いていると、ひとつ、またひとつと、
はらっぱのような公園がある。
ざわざわと揺れる大きな樹々。
ぽっかりとひらけた空。
賑やかな場所や川沿いもいいけれど、
ここでなら自分のペースで心ゆくまで、
のんびりできそうだ。
この「広さ」が、またいいね。
ゆったりと流れる、西賀茂時間。
大切な居場所になるような、
「行きつけのお店」や「おちつくお店」を見つけるのって、
ご縁でもあるけれど、じつは結構難しいと思う。
たとえば、とっても素敵だけど、
満席になってしまいがちだったり。
ちょっと高かったり、
日常にはおしゃれすぎたり。
カウンター席で、
どうしてていいかわからなかったり。
ほんのちょっとの居づらさや心のざわつきが折り重なる、
繊細な胸のうち。
そんな、ナイーブさんにも、
私はこの町をおすすめしたい。
たくさん選択肢があるわけじゃないけれど、
ちゃんと、地元のひとたち、
住んでるひとたちのためのお店があるから。
ある週末の、西賀茂の風景。
おうちの前でなにやらガーデニング中のお父さん。
ボールを抱えて公園へ向かう小さな兄妹。
自転車を止めて野菜販売機をのぞくおじいさん。
郵便屋さんと、犬の散歩中のお母さんの立ち話。
ひろびろとした青空のもとに、銘々の西賀茂暮らし。
さてさて、そんな西賀茂。
いかがでしょうか?
京都市内へのアクセスもよく(京都市バス西賀茂車庫があります)、
ほどよく田舎。
この雰囲気に惹かれる方、京都市内ではちょっと窮屈な方。
駐車場付きの物件も多く、
ご家族や子育てファミリーにもおすすめです。
▼「西賀茂」はこのあたり