時を重ねる。

 

「年をとる」

という言葉は、一般的に、

あまり良いようには捉えられません。

建物もしかり。

「新築」「築浅」という言葉が、

ある程度のステータスを持っています。

でも、

この建物を見ると、

年をとる、

年を重ねる事によって、

得られるものがあると気付かされます。

 

場所は修学院離宮の麓、

山が近く、

小川が流れ、

自然を感じられるエリア。

花梨の木が植わっていることから

「花櫚館(かりんかん)」と名付けられたこの建物は、

34歳を迎えました。

コンセプトは「周りにとけ込むような建物」。

30年を経たコンクリートの建物は、

まわりの自然にしっくりとけ込んでいます。

 

そしてお部屋の床材は無垢のナラ材。

今でこそ賃貸物件で無垢材を使用する物件は増えてきてますが、

30年前には殆ど無かったのではないでしょうか。

「いいものを使いたい」という

家主さんの想いで敷かれたナラのフローリングは、

30年経ち、とても良い風合いが出てきました。

年を重ねる事によって、

味わいを深めてきた物件です。

それから、

お庭をのぞめるベランダや、

周辺を見渡せる開放的な屋上、

そんなオマケ要素もついてきます。

ぜひ見に来てください。

202号室

 

 

トンガリプロジェクト|田中関田町新築計画 vol.7【本広告】

トンガリプロジェクトで

6回にわたりご紹介してきた

出町柳、田中関田町の新築計画。

 

お待たせいたしました。

ついに、竣工です。

 

出町柳駅から歩いて3分。

地元民にも観光客にも愛される

鴨川デルタへ気軽に行ける距離。

街路と交わるところに、

澄んだ川がある。

 

ミニタオル片手にちょっとそこまで。

キラキラ光る水面に

足をつけて

ひんやり。

 

最近とても暑いので

そんなことばかり想像している。

 

出町柳エリアには、心を掴む魅力がいっぱい。

有名な和菓子屋さん、

私のお気に入りの甘味処、

お洒落で落ち着くカフェ、

そしてノスタルジックな商店街――

歴史、文化、自然が揃った魅力的な場所。

 

その中にあるこの物件は、

1DKと1LDKの2つの部屋タイプがある。

 

1DKタイプは、

広々とした土間が自慢。

どう使うか、考えるだけでワクワクするね。

趣味のガジェットを並べるだけでも、

きっと楽しい。

 

1LDKタイプはメゾネット。

二人暮らしにピッタリの間取り。

寝室と仕事場を分けて、

気分転換を図りたい方にもおすすめ。

1DKタイプ

1LDKタイプ

優しさに包まれて。

座り心地の良いソファが置かれた、

小さな坪庭を愛でる洋室が、

僕の、1番のお気に入り。

休日には、時間を気にせず、

読書をしたり、音楽を聴いたり、

美味しいビールとともに、

ゆっくりと過ごしたい、

とっておきの場所だ。

 

工務店でもあるオーナー様が、

無垢材を惜しげもなく使用して、

自ら、改装を行った京町家。

床材はナラの無垢材(オイルフィニッシュ仕上げ)、

浴室の一部には赤杉の柾板、

天井、造り付け家具、建具が、1本の丸太から製材したそう。

扉のつまみは、ナンテンの木。

質感や風合いは、やっぱり、本物ならでは。

家全体が、木の優しい雰囲気に包まれている。

そんな、愛情をたっぷりと注がれた、

幸せな建物だ。

 

また、実際の生活の場面をイメージして設計されているので、

住みやすさ、という点でも随所に工夫が。

可動収納を引き出すと脱衣スペースになったり、

キッチンにはトップライトがあったり。

 

「勝敗の鍵は、細部に宿る。」

あるスポーツ界の識者が語った言葉だが、

これはどんな事にも言えるのではないかと。

1つ1つの小さなコトを、丁寧に積み上げる事で、

成果に繋げる。

逆に、少しでも手を抜くと、

そこから綻びが生じてしまう。

建物に勝ち負けは無いけれど、

ここまで丁寧に作られたモノは、

きっと、

入居された方も大切に住んでくれる。

うん。

やっぱり、幸せな建物だ。

図面

 

思い出のどんぐりハウス。

 

・・・

あれ、返事がないな?

きっとまだ外にいるんだ。

この時期、

うちの「植物博士」さんは

とっても忙しそう。

玄関先の小さな庭が

みるみる芽吹きはじめる初夏。

石垣のまわりに、

いろんな植物が育っている。

 

秋には、お隣さんちの大きな樹が

たくさんどんぐりを落とす。

ぐるっと植物に囲われている我が家。

苦手な人もいるかもだけど、

私たちはそれがお気に入り。

それから、

鷹峯の山に沈む夕日、

五山の送り火の「左大文字」。

この景色もとってもお気に入り。

 

冬になれば、

チャンチャンコを着込んで、

皆で鍋をつつく。

なんてったって、寒いから。

鷹峯。京都盆地の北西の方。

市内中心部より、ちょっと寒い。

でも、澄んだ冬の夜、

鷹峯の山に浮かぶ月は本当にきれい。

 

そんなふうに過ぎていく

この家での日々。

いつかは、もう戻れない、

大切な思い出に変わるのかな。

とりあえず

今日も同じ屋根の下、

気ままに4人で暮らしている。

 

 

 

恋するバスタブ。

 

落ちちゃったんです、恋に。

〇と□の奇妙な外観。

オートロック扉を開けて中に入ると、

まるでエッシャーのだまし絵に迷い込んだみたい。

カクカクと続く階段をのぼってのぼって
(エレベーターもあるよ)、

玄関扉を開けると目の前に、真っ白な空間。

裸電球に照らされた、すっきりとしたキッチン。

思わずしゃがみこんで、

のぞきたくなっちゃうような、小さな窓。

そしていよいよ、

柔らかい光が差し込む部屋の奥へ。

ちらりと見える丸いカーブに引き寄せられて、

ん?

んん?

んんんんん?

バスタブ!?

しかも空間めっちゃ広っ!

何を隠そう「リラクゼーションルーム」と名付けられたこの空間、

お部屋7帖に対して4.8帖もあるんです。

「バスルーム」ではないのでご注意を。

って、そんなことよりも、

思わず入りたくなって、そうっとバスタブの中へ。

そこには、このバスタブからしか見えない、

トクベツな景色が広がっていた。

景色を切り取るカーブがこれまた小憎い演出!

さらにトクベツ感をプラスする。

朝でも夜でもいつでも、

好きなときに好きなだけ、

この景色を、

この時間を、

この空間を、

堪能できるって、ちょっと贅沢すぎやしませんか!

 

バスタブの中でたっぷりトクベツを堪能して、

部屋を後にする。

廊下に出て、扉が閉まった瞬間、

「あ、もう一度、もう少しだけ…」

すぐに会いたくなってしまった。

あのトクベツな景色に、

あのトクベツなバスタブに。

 

 

 

西院の空に住む。

窓の向こうに

ぽっかりと山がのぞいてる。

山、おはよう、

今日も暑いね、

ことあるごとに話しかけてしまいそう。

 

空が近くて、清々しい。

鳥のようには飛べないけれど、

同じ目線の開放感は味わえる。

 

そもそも、

テナントビルの上階に住むというのは、

もうそれだけで、けっこう楽しい。

1階の学習塾に通う小学生も、

2階の事務所のスタッフさんも、

4階までは、あがってこない。

この、ちょっと、秘密めいた感じ。

それから、ちょっと空に近いこと。

ささやかな特別感。

 

1990年うまれの34歳。

お隣の重厚感ある「ハウスパティオ」よりも

少し若くて、クールな印象。

コンクリートに切り込まれたガラスが

光を通過させ、浮遊感を与えている。

竣工当時、さぞやかっこいいビルだったろう。

いまでは、時の経過で哀愁が加わり、

また別の味わいが増してきた。

 

中庭を囲う型のアパートメントには

いつだって心おどる。

別に何に使うってわけじゃないんだけど、

この余白に、わくわくしますよね。

 

そんなこんな、

いろいろ相まって、

ここに住めることが嬉しい。

 

居室は

ちょっと武骨でかっこいい

コンクリートブロック。

さあ、

さっそくこの場所に、

自分だけの小さな居城を構えよう。

412号室

私をそだてる。

桂駅を降りて少し歩き、

路地を抜けた先にあるアパート。

 

一見すると

普通のアパートに見えるけど、

実は、様々な特典が詰まっている。

 

共有ルーム『liens(リアン)』。

ごろ寝できる小上がりの畳に、

好きな映像を大画面で楽しめるプロジェクター。

広めのキッチンには

そこに、管理栄養士の先生が考案した

働く女性のためのレシピを備付。

 

そんな共用ルームは、

安心して利用できる、予約制。

無料で使えちゃうんです。

 

そして、特典はこれだけじゃない。

なんだと思いますか?

割引券?商品券?

お金の代わりに使えるもの?

 

いえいえ、違います。

ある意味、おカネそのものより大切なこと。

「おカネの知識と知恵」です。

 

司法書士/ファイナンシャルプランナーの

オーナーさんが

おカネの基礎知識のミニセミナーを開催。

おカネの知恵は生活のため。

住みながら、学べる。

 

どうしてこんなに特典があるかというと、

オーナーさんの深い想いがあるから。

 

オーナーさんは長く一人暮らしをしていたそう。

散らかりがちな部屋でWEB会議の背景に困り、

小さなキッチンでは自炊もままならず、

正しいおカネの知識もなく……

 

そんな経験を元に「liens」を運営されている。

住む人が快適に過ごし、

成長できる場所を提供するために。

一人暮らしの女性が自信を持って自立し、

毎日を楽しめように。

 

この家で知識と経験を得て、

暮らしに安心を見出してほしい。

 

そんな想いから。

凛々しい黒と清々しい白。

 

小高くなったこの地まで、

車で住宅街をのぼってゆく感じが

新しい土地に来たという

そわそわ感とわくわく感。

道中の園芸屋さん、

畑で農作業をしてるご夫婦、

裏にある竹林、

ご近所のこどもちゃんが遊んでる声、

自然豊かな地で

落ち着いた暮らしをしてる様子を

肌で感じる。

 

周りのお家とは

様子が違った

凛々しい黒のファサード。

正面にはガレージがあって、

中央から建物内部へと。

トンネルのように

囲まれた空間から

奥の鉄骨階段へ。

 

同じ色で統一された柵や木格子が

また色鮮やかで映える、映える。

この木格子の引き戸による

確立されたプライベートエリアの演出。

 

さて、

引き戸を開けて、

いざお部屋へ。

 

凛々しい黒を

引き継ぐかと思いきや

打って変わった、

清々しい白。

スッと視界が切り替わる。

 

家族や新婚さん、

もちろんお一人でも

使いやすい2DK。

3口もある広々としたキッチン。

一か所にまとまった水回り。

寝室や仕事部屋、

いろんな用途で使い分けができる。

 

晴れたお休みの日なんかには、

すべての部屋の窓を開けて

空気をリセット。

風が部屋中をぐるりと駆け巡って

空気も、気持ちも、

クリアにしてくれる。

 

まわりの自然を取り込んで、

落ち着いて暮らそう。

御所の緑を愛でる。

建物を設計する時の

第一歩。

立地に合わせたプラン作り。

オーナーさんと設計士の先生が出会う前にも、

様々なプランがあったそうです。

同志社大学が近いから、

という理由で、

予定調和のような

学生マンション。

どうも、腑に落ちない。

他にないモノを作りたい。

ここでしかできないコトをやりたい。

そんなオーナーのオモイ。

どこで作ったって、

同じモノを作るなら、

設計士なんていらない。

オーナーさん、

自分がいなくなった時に、

この世に何を残すの?

お金?

違うでしょ。

って。

そんな設計士のオモイ。

その二つが重なり合い、生み出されたひとつの答え。

オープンハウスで設計士の先生と雑談させて頂いた時に、

何気なく交わしたコトバ。

そんなコトバに。

そんなオモイに。

正直、ぐっと来ました。

ナイショですよ。

世界各国、

日本全国探したって、

ココにしかない立地。

ココしか咲かない花。

最大限に生かしました。

オーナーさん、

設計会社さん、

施工会社さん、

現場の職人さん、

オープンハウスにご協力頂いた家具屋さん、

いろんな人のオモイと汗が結集されたカタチ。

初めは、

小さな種だった

このプロジェクトも

素敵な二輪の花を咲かせました。

様々な人が紡いだオモイ。

そんなオモイを胸に

御所の緑を

愛でようではありませんか。

あとは、素敵な花に

素敵な果実がなるのを

待つばかり。

そこで、生活する人達のまばゆいばかりの笑顔。

そんな果実を早く

味わいたいものです。