御所の緑を愛でる。

建物を設計する時の

第一歩。

立地に合わせたプラン作り。

オーナーさんと設計士の先生が出会う前にも、

様々なプランがあったそうです。

同志社大学が近いから、

という理由で、

予定調和のような

学生マンション。

どうも、腑に落ちない。

他にないモノを作りたい。

ここでしかできないコトをやりたい。

そんなオーナーのオモイ。

どこで作ったって、

同じモノを作るなら、

設計士なんていらない。

オーナーさん、

自分がいなくなった時に、

この世に何を残すの?

お金?

違うでしょ。

って。

そんな設計士のオモイ。

その二つが重なり合い、生み出されたひとつの答え。

オープンハウスで設計士の先生と雑談させて頂いた時に、

何気なく交わしたコトバ。

そんなコトバに。

そんなオモイに。

正直、ぐっと来ました。

ナイショですよ。

世界各国、

日本全国探したって、

ココにしかない立地。

ココしか咲かない花。

最大限に生かしました。

オーナーさん、

設計会社さん、

施工会社さん、

現場の職人さん、

オープンハウスにご協力頂いた家具屋さん、

いろんな人のオモイと汗が結集されたカタチ。

初めは、

小さな種だった

このプロジェクトも

素敵な二輪の花を咲かせました。

様々な人が紡いだオモイ。

そんなオモイを胸に

御所の緑を

愛でようではありませんか。

あとは、素敵な花に

素敵な果実がなるのを

待つばかり。

そこで、生活する人達のまばゆいばかりの笑顔。

そんな果実を早く

味わいたいものです。

 

優しさに包まれて。

座り心地の良いソファが置かれた、

小さな坪庭を愛でる洋室が、

僕の、1番のお気に入り。

休日には、時間を気にせず、

読書をしたり、音楽を聴いたり、

美味しいビールとともに、

ゆっくりと過ごしたい、

とっておきの場所だ。

 

工務店でもあるオーナー様が、

無垢材を惜しげもなく使用して、

自ら、改装を行った京町家。

床材はナラの無垢材(オイルフィニッシュ仕上げ)、

浴室の一部には赤杉の柾板、

天井、造り付け家具、建具が、1本の丸太から製材したそう。

扉のつまみは、ナンテンの木。

質感や風合いは、やっぱり、本物ならでは。

家全体が、木の優しい雰囲気に包まれている。

そんな、愛情をたっぷりと注がれた、

幸せな建物だ。

 

また、実際の生活の場面をイメージして設計されているので、

住みやすさ、という点でも随所に工夫が。

可動収納を引き出すと脱衣スペースになったり、

キッチンにはトップライトがあったり。

 

「勝敗の鍵は、細部に宿る。」

あるスポーツ界の識者が語った言葉だが、

これはどんな事にも言えるのではないかと。

1つ1つの小さなコトを、丁寧に積み上げる事で、

成果に繋げる。

逆に、少しでも手を抜くと、

そこから綻びが生じてしまう。

建物に勝ち負けは無いけれど、

ここまで丁寧に作られたモノは、

きっと、

入居された方も大切に住んでくれる。

うん。

やっぱり、幸せな建物だ。

図面

図面

 

bon voyage。

 

物件名は、

アーバンボート210。

京都の街を航海する、

一隻の船。

名称に込められた想いは、こんな感じでしょうか。

ベランダの形状とか、

外観からもその雰囲気は伝わってくる。

 

僕が好きなところは、

廊下など共用部分の雰囲気。

近未来的で、

ちょっと迷宮のようで、

いい感じです。

照明。

船舶用?

鉄管も、カックイイ。

各階によって異なる玄関扉の色。

黄色や青色など、ビビットな色調。

文字通り、日常に彩りを与えてくれる。

あと、

所々に配置された、

カラフルなガラスブロック。

これも好き。

 

お部屋はいたってシンプル。

広さは7.2帖。

壁と天井がコンクリート打ちっ放し。

(一部の壁はクロスです)

扉の色が空間のアクセントに。

うん、悪くない。

 

ラスト。

あなたの人生という名の航海が、

良い旅でありますように。

お祈りしております。

bon voyage。

やうやう白く。

東の山の向こうから

今日もまた、

新しい一日がやってくる。

 

京都の玄関口「京都駅」の目の前で

まるで、やぐらの見張り番のように、

その訪れを見届けてるのは

この部屋に住む、私。

 

どんよりとした曇りの日、

くらくらするような晴天の日、

爽やかな風が吹く日、

小鳥たちがご機嫌な日。

同じようで違う今日が

毎日毎日やってきて、

この部屋を抜け、京都の街へ。

 

寝室にしているロフトで、

(ロフトといっても、

大きな窓もエアコンもあるから

普通の部屋なのだけど)

迎える朝は、

他のどこよりも特別な気がする。

 

さて、そろそろ降りようか。

眼下に広がる京の街は、

もうとっくに朝の顔。

 

 

秘密の小径。

 

丁度目の前で

道が二股に分かれている。

 

片方は紅葉の名所、曼殊院へと続く。

もう片方を行くと、修学院離宮への道に繋がる。

落着きのある町、山麓の一乗寺。

 

家主さんと同じ門を通り、

手入れの行き届いた庭を横切って、

家主さんの畑を通り抜けると、

敷地の奥に平屋がある。

それがこのINARISOUです。

 

一方で裏口もあり、

入居者さんはそこから出入りすることも多いとのこと。

裏口から入ると、

まるで秘密の小径を歩いているような、

ひっそりとした隠れ家へ行くような気持ちになる。

 

昔ながらの下宿スタイルにも見えるけど、

部屋の中にキッチン、風呂、トイレの揃った

いたって普通の1K。

家具家電付きだから、

初めての一人暮らしにもってこい。

 

なによりこの物件では、

優しい家主さんが温かく迎えてくれる。

そばに知っている人がいるだけで

一人暮らしの心細さがぐっと和らぐものだ。

 

だから安心して、

四季折々の表情を堪能してほしい。

 

石段をおりた先。

 

ここは前まで

家主さんが暮らしていた。

 

家主さん自らで改装し、

住み心地と遊び心。

すごく楽しげに

暮らしてたことが

わかるお家。

ところどころに

そんな余韻。

 

京都市北区、

衣笠。

午前中といえど、

夏の日差しがまぶしい日に

自転車に乗って向かいました。

千本通りと北大路通りの交差点を

西へ渡り、ひょいっと左の横道へ。

住宅街の路地へ入ると、

おや、行き止まり。

 

いえいえ、

腰かけおさるの石像が目印。

そこの石段をおりてゆくと、

ちいさなお家が並んでる。

そのなかの一番奥。

赤いトビラが次の目印。

2階建てのお家なんですが、

不思議なことに、

玄関入れば、そこは2階。

衣笠にある家々の

“あるある”です。

 

室内が

本当に楽しげに改装されていて

これからここに住まう人が

正直、うらやましい。

 

玄関入ると、

落ち着いたトーンの色合い。

正面は水回り。

ビビットな黄色が

朝の眠たげな顔さえも

ぱぁっと明るくしてくれる。

細やかに嬉しい、角の二面鏡。

洗面上と下にちょっとした棚。

住んでたからこその

考えられた住み心地。

 

洗濯物干し場があることも

嬉しい。

お外に干すのは少し怖い。

なんていう、

女性の一人暮らしの

ちょっとした悩みさえも

前もって解消。

 

さてさて、

楽しげな空間が続きます。

足取り軽く次へ向かいましょう。

 

イメージとしては

ダイニングになるでしょうか。

和室とキッチン。

ここには、

まぁるいちゃぶ台なんかを置きたいな。

畳縁がね、これまた可愛いの。

見つけて思わず、はぁあ~。

キッチンは一段下がっていて、

不思議と空間が切り替わる。

(気がする。)

キッチンのところも

こだわって作られた棚。

あぁ、住み心地。

 

そして奥が洋室。

紺色の壁やおしゃれなフロアタイル。

味がある昔のままの窓や障子。

残すところは残して。

新しくするところは考えて。

ここに来ただけで

ここのファンになってしまいました。

 

窓から見える景色も良いんです。

アーチを描く天神川北大路橋。

橋を渡る人々や車をぽけーっと見つめる。

天神川のせせらぎに耳を澄ませて。

自然と落ち着く場所になる。

 

ぽけーっとしてたら、

すごく時間が経ってしまいました。

1階へ参りましょう。

階段下収納、昔ながらで味がある。

実は、ここ。

DIYしても良い場所があるんです。

下の洋室は8.3帖。

ここを1部屋で使うもよし、

間仕切りをつくって2部屋にすることも。

ルームシェアで住んだり、

テレワーク用に小部屋にしたり、

なんて。

細かいことはご相談しましょう。

家主さんの想いも継いで、

楽しげに暮らそう。

 

正直な話。

最初の石段を降りるところから

ずっとワクワクしてたんです。

art stay。

 

古くからの街並みと

伝統産業「西陣織」で

多くの人に知られる京都西陣地区。

 

建物のオーナー様は、

江戸時代・安政年間に創業の

「帯屋捨松」。

 

その建物は、

「工芸・技術・美」などの意味を含む

“アート”という単語と、

宿泊の意味を込め、

“アートステイ”と名付けられました。

 

その名に”アート”と

織り込まれているように、

「工芸・技術・美」

を感じさせる和モダンな雰囲気を纏い、

建物内は、まるで美術館のよう。

「帯屋捨松」の作品や製作道具の展示のほか、

京都にゆかりのある

芸術作品にも触れることができます。

 

エントランスに入って正面、

奥の暖簾は「帯屋捨松」制作のもの。

五つに分かれている暖簾は、

五名の織職人による作品です。

エントランス脇や共用階段には、

アーティストの作品が展示されています。

 

そして、最上階の4階。

「上をご覧ください」

などと言うまでもなく、

おそらく皆自然と目を奪われることでしょう。

南座の提灯をも手掛ける

江戸寛政年間創業「小嶋商店」の職人による

“提灯アート”が空間を温かく灯しています。

近年では数少ない、

すべての工程を手作りで行う

「京・地張り提灯」です。

 

「あしらい」

帯屋捨松さんから、

この言葉をお借りしたいと思います。

あしらいもったこの空間で

伝統や文化と共に暮らし、

共に生きる、

京都の想いを紡いでいきます。

 

帯屋捨松 http://obiyasutematsu.co.jp/index.php
小嶋商店 http://kojima-shouten.jp/

空と君とのあいだには・2024

お久しぶりです。

ルーフバルコニーシリーズ。

今回は、北大路駅から徒歩2分の場所。

 

全部で4戸あって、

1階だと玄関前にちょっとしたスペースが、

2階だとルーフバルコニーがある物件です。

 

2階。ベランダに出て、

冒険心をくすぐる階段を上ると、

人工芝が敷かれたルーフバルコニーがある。

まるで秘密の隠れ家のような趣。

広がる青空の下で

自由な時間を過ごしてほしい。

 

柔らかな芝の感触が足元を優しく包み込み、

空に手を伸ばせば、

広がる青空が迎えてくれる。

 

このバルコニーで、

やれること。

風の音に耳を傾けながら、

お気に入りの本を開く?

日の出とともに、

ヨガでリフレッシュしてもいいかも。

芝生にピクニックシートを広げて、

空を見上げながらのんびりと過ごすのも一興。

 

空と芝生に挟まれて、

ずっとここにいたくなる。

そんなオアシス。

超メジャー級。

 

またまた出ました。

大空間ちゃん。

前回の登場までは大変ご無沙汰していた、

大空間ちゃん。

また見つけましたので、

さっそく。

 

高校野球で、

高校生離れしたすごい選手がいると、

例えば150キロ超えのピッチャーとか、

超高校級って言いますよね。

この部屋は、超メジャー級。

タイトルにも採用。

けど、

世界最高峰のメジャーリーグを超えるって、

どういう事、なんて声が聞こえてきたので、

あんまり面白くないけど、

種、明かします。

えー、僕がいつも持ち歩いているメジャーなんですけど、

長さが5.5メートル、なんです。

この部屋に行って、

北側から南側までの寸法を測ったときに、

そのメジャーでは、測り切れなかったんです。

超メジャー級。

(苦笑)

気を取り直していきましょう。

なんと、その長さ、

6.8メートル。

完全に、

超メジャー級、でしょ。

 

最後にもう1つ、

嬉しいお知らせが。

バレーボールで長身の選手が、

ジャンプしてアタックを打つ高さ、

最高到達点って言いますよね。

この部屋で言うそれ、

いわゆる天井高は、

約3.3メートル。

高い。

高すぎてメジャーに書いてある寸法が見えない(笑)

こんな、お部屋です。

402号室