京都の日常が吹き抜けてゆく。

 

窓にうつるやわらかな色調に

京都らしい風景を感じた。

 

風がよく通るこの部屋に、

めいっぱい京都の日常が吹き抜けていくのを

窓を開けて感じたい。

 

街と人々の暮らしのそばにたたずむ

「GOJO PLACE」は、

無機質なかっこよさと温かみ

両方の魅力を併せ持つマンションだ。

 

特徴的な玄関の土間バルコニーは

グレーのデッキとアイアンがスタイリッシュな空間。

個室と外のゆるやかな”つなぎ目”を担い、

帰宅してすぐのほてった心と体を

ほどよくクールダウンしてくれる。

 

温かみのある室内のフローリングは

胡桃の木でできた無垢材。

さらさらした質感の白い壁とともに

窓からの光をやさしく反射して

部屋全体を明るく包んでいる。

 

開放的なLDKの横にあるインナーガーデン部分に、

観葉植物を置いて空間をゆるく仕切って。

奥の部屋にはソファを置いて。

京都の街をながめながら一息つけたら素敵だな。

 

3口のガスコンロと広いシンクのキッチンも魅力。

近所にスーパーがあるから、食材を買い込んで、

時間のある日は手をかけた料理も楽しめそう。

 

キッチンの後ろに大きめパントリー、

2方向から風を通せるウォークスルークローゼットも。

 

駅が近いから遠くへいくにも便利だけど、

近くにパン屋、カフェ、和菓子屋、

それに鴨川だって徒歩で行けるもの。

近所を歩いて暮らしを楽しむのもいいじゃない。

 

さんざん出歩いて心地よい疲労の中で家に帰ると、

街のそばにホッとする部屋がある。

そんな京都の暮らしを“いつもの日常”にして

暮らしてみるのはいかがでしょうか。

 

こんな風に暮らしてみたい。

 

「真如堂マンション」は

昭和の面影を残す

ゆるやかな坂道をのぼった

細い横道の先にある。

 

坂のふもとには

たこ焼きやお弁当のお店なんかがあって

つい寄り道してしまいそう。

満たされた心と小袋をぶら下げて

ご近所からぶらり帰宅が日常になるかも。

 

うす緑色の”らせん階段”を

トントンと小さな音を立てて上がり

お部屋へ戻ると、

玄関入ってすぐに小さなお台所。

廊下に面した窓が南向きで

明るい光の感じがいい。

 

ここでお茶を淹れてほっこりしよう。

小さなやかんで湯を沸かそう。

置きっぱなしの鍋の横でいい。

2口コンロだもんね。

 

窓枠に腰かけて、風に吹かれながら、

火の番をして過ごしてみたい。

お台所が気持ちいいのは良い住処。

ここが一番のお気に入りになりそう。

 

巣ごもりよろしくのんびり過ごす時間は

奥の居室がちょうどいい。

窓から外がチラッと見えて

ふわりと風の通り道なのがいい。

 

一日の終わりには

ベランダを通って小さな風呂場へ。

ピンクのタイルと四角い浴槽がかわいい。

ちゃんと湯船につかりたい日も大丈夫。

 

「あーこんな風に暮らしてみたいなー」

って想像力を掻き立てる魅力がたくさんある

ご近所の雰囲気も素敵だし。

 

少しレトロポップな外観にキュンとくる

そんな感性の持ち主なら、

ここでの暮らしがきっと好きになれる。

あなたにひっかかる“素敵ポイント”

たくさん見つけて暮らしてほしい。

 

水回りはピカピカにしてあるから安心。

でもちょっとレトロな暮らしにもあこがれるなって

そのこだわり、ここなら実現できるかも。

 

唯一の恋。

このマンションの名前にもなっていて、

エントランスの前に植えられている、

シンボルツリーの、

花梨(かりん)。

は、

元々、左京区にお住まいされていたオーナー様が、

ご自宅の庭に植えていらっしゃったものを、

この場所へと一緒に、引っ越してきた木。

 

オーナー様から色々な話を聞いて、

1番驚いたコトは、

デザインのほとんどを、オーナー様自らが行ったというコト。

特注のオートロック扉に埋め込まれている、

鮮やかなガラスは、

素材感を楽しめる、ダルガラス。

エントランスホールは、

壁や床材を、外部に使用しているものと同じ素材にして、

外と内を、ゆるやかにつなぐ空間としている。

吹き抜けになっているので、開放感も抜群だ。

 

お部屋にもコダワリが満載。

キッチンの手前には3枚の引き戸があって、

来客の際には隠せるようになっている。

床材はメープルの無垢材。

肌触りがイイ。

コーナーにはタイル貼りの一角。

ここは、プランターなんかを置くスペース。

インテリアの一部として、

観葉植物も仲間に入れましょ。

さらには、広いロフトがあって、天井も高い。

 

素材もたくさんのモノが使われていて、

室内に彩りを添えてくれている。

コンクリートの打ちっ放しや、

僕が好きな、ガラスブロックもある。

快適に過ごせて、

あまり生活感が出すぎないように、という、

オーナー様のアイディアがいっぱいに詰まった、

宝石箱のようなお部屋だ。

 

ちなみに、花梨の花言葉は、

「唯一の恋」。

オーナー様の愛情がカタチになった、

幸せな住空間。

恋してくれた方、

お待ちしております。

 

時を重ねる。

 

「年をとる」

という言葉は、一般的に、

あまり良いようには捉えられません。

建物もしかり。

「新築」「築浅」という言葉が、

ある程度のステータスを持っています。

でも、

この建物を見ると、

年をとる、

年を重ねる事によって、

得られるものがあると気付かされます。

 

場所は修学院離宮の麓、

山が近く、

小川が流れ、

自然を感じられるエリア。

花梨の木が植わっていることから

「花櫚館(かりんかん)」と名付けられたこの建物は、

34歳を迎えました。

コンセプトは「周りにとけ込むような建物」。

30年を経たコンクリートの建物は、

まわりの自然にしっくりとけ込んでいます。

 

そしてお部屋の床材は無垢のナラ材。

今でこそ賃貸物件で無垢材を使用する物件は増えてきてますが、

30年前には殆ど無かったのではないでしょうか。

「いいものを使いたい」という

家主さんの想いで敷かれたナラのフローリングは、

30年経ち、とても良い風合いが出てきました。

年を重ねる事によって、

味わいを深めてきた物件です。

それから、

お庭をのぞめるベランダや、

周辺を見渡せる開放的な屋上、

そんなオマケ要素もついてきます。

ぜひ見に来てください。

202号室

 

 

風のあわい。

 

人はいつから「境界」を作り始めたのだろうか。

家と外、仕事と休息、朝と夜。

私たちの生活は、

目に見えない境界に囲まれている。

 

内と外、光と影、日常と非日常。

けれども、境界が曖昧になったとき、

新たな気づきがあるかもしれない。

例えば、朝の光がカーテンの隙間から差し込み、

部屋の中に溶け込む瞬間。

あるいは、外の風がふと窓を抜けて、

部屋を通りすがるとき。

この部屋は、まさにそんな「境界」を柔らかくする場所。

 

町家の格子のような玄関扉を開くと、

すぐ室内に入るわけではない。

まず、土間バルコニーという半屋外のエリアがあって、

その次に室内へと入る。

 

土間バルコニーの使い方は自由。

趣味のガジェットを並べてもいいし、

植物を置いて自分だけのオアシスにするのもいい。

 

室内も、仕切りを極力減らしている。

自然光を生かしたつくりで、

外の世界と接しながらも、

自分だけの空間に戻るような感覚。

 

そして一面はガラス張りで、

土間バルコニーがよく見える。

 

土間がつなぐ内と外。

その曖昧な境界の中で、

新しい暮らしが見つかるかも。

 

 

コンクリートにたぎる情熱。

 

たとえばライブを見に行ったときなんかに

素晴らしい演者に出会ったりすると

頭がカーッと熱くなって

 

ああ、すべてを捨ててでも

この人に人生をささげてみたい!

 

みたいな。

そんな気持ちになることないですか。

 

この物件を訪れたときの私は

まさにそんな状態。

 

うわーッ!!!

出会ってしまった…!!!

かなりいい…!!!

 

無骨に見えるのに実は

計算されつくされている洗練さ。

ギリギリまでそぎ落とされたデザイン。

心をわしづかみにされた。

 

どんな理想の空間を描いたとしても

ガッツリ受け止めてくれる

懐の広さを感じた。

 

条件とかどうでもいい。

この部屋と人生を共にしてみたい。

大げさだけど

人をそんな気持ちへ至らせるに

充分な熱量が宿っている。

それがこの「太陽マンション」だ。

 

ここを建てた当時のオーナー夫妻は

日本が大きく変化した時代を生き抜いた人たち。

完成は昭和41年。

引退後の生活を見据えて建てられたともいわれる。

 

そこから約60年。

その一番新しい系譜に

このマンションを再生した人がいる。

 

マンションの来歴をしっかり受けとめて

他にどこにもない物件を。

好きなものに真剣な人が妥協しなくていい物件を。

とことんこだわった家具と暮らせる物件を。

 

そんな情熱をもって再生した人。

これらの部屋からはそのたぎるような思いが

冷たいコンクリートを介してビシビシ伝わってくる。

人の情熱は、人の心を動かす。

 

ただただもうかっこよくて

夢中で写真を撮った。

 

洗練されたマクロ視点での魅力が働いて

リノベーションで残された古い部分が

水を得たように輝いているのも印象的。

ドア、ガラス、窓、パーツ。

古くからこの部屋を見守ってきたものたち。

もう!シッブイ…!! 大好き。

 

そしてそこへ

あとから備え付けられたコンロやコンセント

電球なんかが絶妙に合わせられ

小粋に調和している様よ!

 

こんな場所が存在してくれてありがとう…。

出会えて嬉しい…。

最後は感謝に近いそんな気持ちになった。

 

三者三様、個性があるので(撮影時点での空きは3部屋)

ピンと来たところを選んでほしい。

 

60年経って、生まれ変わったこれらの部屋。

歴史の続きはここに構えるあなたがどうぞ。

「太陽マンション」は静かに出会うべき人を待っている。

過去と未来への情熱をはらんで。

 

2E

優しさに包まれて。

 

座り心地の良いソファが置かれた、

小さな坪庭を愛でる洋室が、

僕の、1番のお気に入り。

休日には、時間を気にせず、

読書をしたり、音楽を聴いたり、

美味しいビールとともに、

ゆっくりと過ごしたい、

とっておきの場所だ。

 

工務店でもあるオーナー様が、

無垢材を惜しげもなく使用して、

自ら、改装を行った京町家。

床材はナラの無垢材(オイルフィニッシュ仕上げ)、

浴室の一部には赤杉の柾板、

天井、造り付け家具、建具が、1本の丸太から製材したそう。

扉のつまみは、ナンテンの木。

質感や風合いは、やっぱり、本物ならでは。

家全体が、木の優しい雰囲気に包まれている。

そんな、愛情をたっぷりと注がれた、

幸せな建物だ。

 

また、実際の生活の場面をイメージして設計されているので、

住みやすさ、という点でも随所に工夫が。

可動収納を引き出すと脱衣スペースになったり、

キッチンにはトップライトがあったり。

 

「勝敗の鍵は、細部に宿る。」

あるスポーツ界の識者が語った言葉だが、

これはどんな事にも言えるのではないかと。

1つ1つの小さなコトを、丁寧に積み上げる事で、

成果に繋げる。

逆に、少しでも手を抜くと、

そこから綻びが生じてしまう。

建物に勝ち負けは無いけれど、

ここまで丁寧に作られたモノは、

きっと、

入居された方も大切に住んでくれる。

うん。

やっぱり、幸せな建物だ。

図面

ひだまり。

 

2014年、建築家のオーナーさんが、

自らタクトを振るってリノベーションした、

昭和58年築の分譲マンション。

元々は細かく間仕切られた、ありふれた間取りだった。

そこから生まれ変わった今の姿は、

ほぼ全ての間仕切りを取っ払った、

解放感あふれる大空間になっている。

なんと、26.8帖のドデカワンルーム。

「果てしなく続く」って、

マンションの1室に入って出てくる言葉じゃないですよね?

でも、思わず言ってしまうんです。

「果てしないなぁ~」って。

玄関から床のレベルが同じで、

床は、木目が美しいナラの無垢フローリングが、

東側の壁面には、一直線に棚板が、

ベランダまで続く。

キッチンはコの字型。

コンパクトだけど、使い勝手が良さそう。

洗面台や浴室などの水回りは、

シンプルでスタイリッシュなものをセレクト。

ガラス張りの浴室も素敵だ。

 

ナチュラルなテイストで、

優しい雰囲気。

どこかあったかくて、

心地良くって、

まるで、

ひだまりみたいな空間だ。

カイホウされる旧校舎。

 

2016年秋のオープン以来、

新聞やテレビ、雑誌など

様々なメディアに取り上げていただきました、

我らが、「the SITE」。

本当にありがたいことです。

感謝、感謝です。

 

主な用途としては、アトリエやオフィス、ショップなど。

アートやモノづくり、デザイン、

というキーワードに沿った入居者様を募集します。

特徴としては、

入居者が共同で利用できる工作室や

展示スペース(有料)がある事。

また、制作の合間に利用する事ができるシャワー室、

も備えます。

 

以下、リノベーションにまつわるストーリーです。

 

1970年。

鉄骨造2階建ての、真新しい校舎が竣工した。

そこに至るまでには、

1963年の学校創設以来、

教員と学生が自らの手で、

鉄工所跡の建物を教室に改装した事もあるそうだ。

この校舎完成の2年前には、

創設者の一人がこの世を去っている。

竣工を迎えた関係者の感慨もひとしおであったであろう。

その後、西校舎や南校舎も新築。

2009年の閉校まで、多くの卒業生を輩出した。

 

ここまでが、この物件の前身である、

「京都インターアクト美術学校」のストーリー。

 

そして、その開学から半世紀の時を超え、

2016年。

一度は閉ざされた校舎を、

再び、「カイホウ」する時がやってきた。

学校、建物が歩んできた歴史をリスペクトしつつ、

リノベーションによって新たな息吹をもたらさんとする

プロジェクト。堂々、始動。

 

物件名の「site」には、

町・建物などの位置、場所という意味や

遺跡、跡、という意味がある。

 

そして、

建物のコンセプトの1つとしての、

「カイホウ」という言葉。

まず、開け放つという意味の「開放」。

文字通り、元校舎の開放。

既成概念からの開放。

カフェや展示スペースを備え、地域への開放。

次に、貸し方の「解放」。

貸主側では必要以上に作り込みすぎない、

余白のある空間とする。

そこから先は入居者の感性に委ねる事によって、

個性あふれる空間が生まれるであろうことを期待する。

 

最後に。

願わくは、

この場所で、1つ1つ丁寧に作られたモノに、

光が当たりますように。

それらが集合体として、

大きなうねりとなって、

新しい価値を、

この場所から発信していけますように。