トンガリコラム「胸アツ!コンクリート打設」

ついにやってきました。

工事の全工程の中でも
一大イベントと言えるらしい
”コンクリート打設”の日が!

前回、「型枠・配筋」を取材に訪れた時
「コンクリート流すところを見たいです!!!」
とアツく伝えておいたおかげで、
ありがたくも再訪が叶った。

なんと今回はマイヘルメットを持参した筆者。
(←買ってもらった!)
だいぶ離れた駐車場から早くも装着し、
すれ違う人の目線を感じつつ
いそいそと現場へ向かった。

「工事現場は住宅が密集した狭い通りにあるから、
 大きな工事車両は広い道から
 逆走で入ることになるかもしれない。」

なんて話を聞いていたので、
現場近くに
工事車輛逆走搬入中
と書かれた看板を見つけた時は、
ちょっとテンションがあがってしまった。

と、その看板の向こうに目をやると

あっ!ミキサー車!!
来てるッ!!!

ちょうどコンクリートを
運び終えたのだろうミキサー車が
銀色の車体をキラキラさせながら
現場から出てきた。

うわー!かっこいい!

道幅ギリギリのサイズ!
ちょうど現場に向かう我々と至近距離ですれ違った。
目が合った運転手の女性に会釈。
デッカイ車を操る姿、かっこよ!

そして、いよいよ現場に到着。

あーー!!ポンプ車!!!

初めて本物を見た!背が高い!
みどり色の車体が青空に映える。

なんだか、はたらく車が来ている工事現場は
これまで訪れた時よりずっと活気がある。
コンクリート打設という特別な日の空気をビシビシ感じた。

そうこうしてるうちに、また新たなミキサー車がやってきた。
大声で誘導され、あっという間にポンプ車の隣へピタリとつける。

「ブオオオオオオオン!」と大きな音が鳴り、
滑り台のような部分からコンクリートが排出され、
次々とポンプ車に吸い込まれてゆく。おお~っ!

↓↓ 上から見るとこんな感じ ↓↓
コンクリートが出てくるところを動画で見る!(約1分)

刺激的な光景に胸を打たれ呆然となっていたところへ、
現場監督が声をかけてくださり、我に返った筆者。
次は実際にコンクリートを流している所を見せてもらうことに。
そう、ポンプ車でコンクリートを送っているのは、上だ!

足場階段を上り、
2階の床(つまり1階の天井でもある)へ移動。

あこがれの足場階段

これ!いつの日かのぼってみたいと思っていた、足場階段
思いがけず、幼少期からの夢が叶った。嬉しい。

階段をのぼると急に視界が開けた。

地上から約3メートル。ここが2階部分!
10人近い職人さんたちが作業しておられた。

ポンプ車から垂れ下がった太いホースの先からは、
次々とコンクリートが流れ出す。
すごい!

コンクリートが出てくるホースを操る人。
その横でバイブレーター(細いホースみたいなやつ)を操る人。
(振動を与えることで隙間なくコンクリートをいきわたらせる)
コンクリートが飛び散らないように板でガードする人。
型枠に入ったコンクリートを手で揉む人。
それをさらにコテで整える人。

見事なチームワークでコンクリートが流されてゆく。

↓↓ 間近で見るとこんな感じ ↓↓
どんどん出てくるコンクリートを動画で見る!(約30秒)

長靴ごとコンクリートに入って、
トンボと言われる道具でならす人もいた。

(ちょっと楽しそうなどと思ってしまった、失礼な筆者です…)

型枠や、一面に張り巡らされた鉄筋が、
みるみるコンクリートに埋まっていく。
ミキサー車1台分のコンクリートが出終わる頃には
もう次のミキサー車がスタンバイ。

流れるような工程と息の合った作業が心地よく、
いつまでも見ていたい気分になった。

どんどん埋まってゆく!このオレンジの筒は電気の配管だそう。

鉄筋のすきまには電気の配管が張り巡らされている。
そのチェックのために、コンクリート打設には
設備屋さんや電気屋さんも立ち会うのだそう。

この鉄筋と一緒に埋められている赤いものは
スミポインター」というもの。
あとで基準点を確認するために大切な道具らしい。

埋められ待ちのスミポインター

腰までコンクリートに埋まっている
”スミポインター”が愛らしい。

前回出会った”ドーナツ”や”カナモノ”もだが、
工事現場には影のヒーローがたくさんいて、
陰で大事な仕事をしているところにグッとくる。

こうしてコンクリート打設の取材は終了。
いやーアツかった。
気温もだけど、胸がアツかった。

工事現場を訪問させていただくたびに、
建物の知られざる姿にロマンを感じる。

ところで、このマンションは5階建てなので、
今後この作業がさらに4回!繰り返されるのだ!

そのたびに足場はどんどん高く組まれてゆくとのこと。
ポンプ車はまだまだ伸びるの?!
それとももっと高いやつが来るんだろうか?!
まだまだ興味は尽きない。

もしまた再訪の機会をいただければ、
トンガリコラムで紹介したい。
(希望~!)

 


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トンガリコラム「カタワクハイキン、働く“ドーナツ”?!」

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