でっぱり秘密基地

 

小学生の頃、学校の裏山で秘密基地作りに夢中だった。

その頃の秘密基地は、

こっそり隠れて自分たちだけの世界に浸る場所だった。

けれど、大人になった今、求めるのは

「少しだけ特別」で「少しだけ距離を置ける」

そんな場所。

 

この物件は、でっぱっている。

撮影のために訪れたとき、

通りに入ってすぐに「ああ、アレかな」と分かった。

 

下はまるっとシャッター付きガレージ。

所謂、ガレージハウスだ。

車はもちろん、バイクや自転車のガレージにしてもいい。

そこは自由です。

 

その上の2階・3階が少し突き出している。

これこそが、タイトルの「でっぱり」。

 

階段を上って玄関へ。

レンガと白い壁、

水色に塗装された玄関ドアが

控えめに可愛らしい。

 

リビングに入り、でっぱりから外を眺めると、

高さとでっぱり具合が

ツリーハウスみたいでワクワクする。

一面が大きく窓だけど、

北向きなので光の入り方は優しい。

京都の暑い夏にはちょうどいいかもしれない。

南向きのベランダもあるので、洗濯物はご心配なく。

 

3階の居室は、椅子や床に座ると

上賀茂方面の山の稜線と空の青が美しい。

でっぱっているのに、

少し高くて周囲と目線が合いにくい。

勾配天井が屋根裏部屋みたいで

これがまた、ワクワクする。

 

大人の秘密基地なんて言い方を

よく目にするけど、

むしろ大人の方が、

秘密基地という言葉が好きかもしれない。

 

恋するバスタブ。

 

落ちちゃったんです、恋に。

〇と□の奇妙な外観。

オートロック扉を開けて中に入ると、

まるでエッシャーのだまし絵に迷い込んだみたい。

カクカクと続く階段をのぼってのぼって
(エレベーターもあるよ)、

玄関扉を開けると目の前に、真っ白な空間。

裸電球に照らされた、すっきりとしたキッチン。

思わずしゃがみこんで、

のぞきたくなっちゃうような、小さな窓。

そしていよいよ、

柔らかい光が差し込む部屋の奥へ。

ちらりと見える丸いカーブに引き寄せられて、

ん?

んん?

んんんんん?

バスタブ!?

しかも空間めっちゃ広っ!

何を隠そう「リラクゼーションルーム」と名付けられたこの空間、

お部屋7帖に対して4.8帖もあるんです。

「バスルーム」ではないのでご注意を。

って、そんなことよりも、

思わず入りたくなって、そうっとバスタブの中へ。

そこには、このバスタブからしか見えない、

トクベツな景色が広がっていた。

景色を切り取るカーブがこれまた小憎い演出!

さらにトクベツ感をプラスする。

朝でも夜でもいつでも、

好きなときに好きなだけ、

この景色を、

この時間を、

この空間を、

堪能できるって、ちょっと贅沢すぎやしませんか!

 

バスタブの中でたっぷりトクベツを堪能して、

部屋を後にする。

廊下に出て、扉が閉まった瞬間、

「あ、もう一度、もう少しだけ…」

すぐに会いたくなってしまった。

あのトクベツな景色に、

あのトクベツなバスタブに。

 

 

空と繋がるような。

正直に言うと、私の家は

ちょっと熱がこもりやすい。

窓を開けて、

風が通り抜けるような場所で過ごしたい。

 

この部屋は、そんな願いをかなえてくれるかな。

 

玄関に鍵付きの網戸がある。

これ、すごくいい。

田舎の実家なら

気にせず玄関を開けっぱなしにするけど、

ここではそうはいかないもんね。

この網戸なら、安心だ。

 

玄関から風を通して、

そして15.9帖のLDKへ。

窓が2面にあるので、明るくて風通しもいい。

 

それにしても、この開放感、

窓だけじゃ生み出せない。

 

そう、だだっ広いルーフバルコニー。

北向きだから暑すぎない。

おうちピクニック、ベランピング、

どんとこい。

それだけの余裕があります。

 

ちなみに、ルーフバルコニーからは

五山送り火や衣笠山、

その手前を走る嵯峨野線が見えます。

 

ちなみに、ルーフバルコニーも入れると

ベランダが3つあります。

 

なんて贅沢なんだ。

 

足音。

 

新しい時代の到来を告げる、

足音が聞こえる。

一歩ずつ近づいてくるそれは、

揺るぎない

明確な意思を持って、

この地を踏みしめている。

 

なんてプロローグで

ご紹介しておりました

こちらの物件。→リンクあり

さっそく、

コンセプトや建物について、

復習していきましょう。

 

まずは、コンセプト。

「新しい風とまちが融合するワークラウンジ」

名称は「385PLACE」

みやこプレース、と読みます。

オーナー様の社名でもあり、

多くの人が集まる場所という意味の「都」。

新たな要素と周辺地域がうまく融合し、

発展していく場となるように、

という想いが込められています。

 

建物について。

西陣の地に建つ、

地下1階付、5階建てのビル。

昭和46年、竣工。

もはや、町の重鎮ですね。

歩んできた長い年月が醸し出す、

オーラをまとっているかのような、

独特の空気感。

古いものと、

新しいものの、

融合。

 

4階には、約22㎡から38㎡程の事務所が8室。

5階には、約10㎡から22㎡程の個室が7室。

さらに固定席が8席。

そして、会員制のコワーキングスペースを含む、

一体型「シェアワークラウンジ」。

ヒトとマチ、

がこの場所で融合して、

新しい出会いを生み、

新しい風が吹く。

 

各区画は、

天井が高くって、

作り込みすぎない、

ザクッとした、ラフな雰囲気。

気持ち良いです。

人生のなかでも、かなりの時間を過ごす仕事場。

やっぱり、気持ちの良い空間で過ごしたい。

ですよね。

 

じゃあ、

そう思ったが吉日。

ぜひ実際にご覧ください。

オフィスやアトリエとして、

ぜひぜひ。

 

新しい働き方のご提案。

新しい時代の到来を告げる、

足音が聞こえる。

でしょ。

 

4階 フロアマップ

4階 フロアマップ

5階 フロアマップ

5階 フロアマップ

トンガリプロジェクト|De machi maison vol.8

出町柳駅近くの新築、田中関田町新築計画 改め「De machi maison (デマチメゾン)

残り、N2号室の1室のみとなりました。

今回は動画でN2号室をご紹介。

1人暮らしにも、2人暮らしにもおすすめ、
メゾネットタイプの1LDKです。

実際に足を運んで、内覧しているような気持ちで…
ぜひ拡大してご覧ください。

 

動画内でもご紹介していますが、ポイントは3階窓から見える大文字山。

宵のうちに浮かぶ送り火が、
まさに京都らしい風景です。

もちろん、この窓が活きるのは
年に1回の五山送り火だけではありません。
普段から、開放感ある景色を楽しめます。

こちらの写真を見ていただくと伝わるでしょうか。
周辺建物の屋根が見えます。
つまり、周りより少し高くて、遮るものが少ないんです。

比叡山に、大文字山…
京都の東山を望む部屋です。

 


【新築】De machi maison
2024年9月 完成
即入居可

所在地:京都府京都市左京区田中関田町46番地1、62番地3
京阪本線 出町柳駅 徒歩3分
叡山電鉄本線 出町柳駅 徒歩5分

専有面積 1LDK:56.03~60.62㎡
構造:木造3階建 全4戸

契約期間:2年
取引態様:仲介
火災保険への加入が必要です。

お問い合わせ先
フラットエージェンシー左京店
0120-36-0669/075-762-0669

時を重ねる。

 

「年をとる」

という言葉は、一般的に、

あまり良いようには捉えられません。

建物もしかり。

「新築」「築浅」という言葉が、

ある程度のステータスを持っています。

でも、

この建物を見ると、

年をとる、

年を重ねる事によって、

得られるものがあると気付かされます。

 

場所は修学院離宮の麓、

山が近く、

小川が流れ、

自然を感じられるエリア。

花梨の木が植わっていることから

「花櫚館(かりんかん)」と名付けられたこの建物は、

34歳を迎えました。

コンセプトは「周りにとけ込むような建物」。

30年を経たコンクリートの建物は、

まわりの自然にしっくりとけ込んでいます。

 

そしてお部屋の床材は無垢のナラ材。

今でこそ賃貸物件で無垢材を使用する物件は増えてきてますが、

30年前には殆ど無かったのではないでしょうか。

「いいものを使いたい」という

家主さんの想いで敷かれたナラのフローリングは、

30年経ち、とても良い風合いが出てきました。

年を重ねる事によって、

味わいを深めてきた物件です。

それから、

お庭をのぞめるベランダや、

周辺を見渡せる開放的な屋上、

そんなオマケ要素もついてきます。

ぜひ見に来てください。

202号室

 

 

街の余白。

大阪方面に行く阪急電車は、

いつもここから乗る。

好きなブランドのショップも、

なかなか良かった酒場も、

お気に入りの雑貨屋さんも

このあたりにある。

 

それでもまだまだ、開拓しきれていない。

そんなことを思っているうちに、

また新しいお店ができていて……

 

四条烏丸は、そんなところだ。

 

賑やかで、刺激的で、面白い。

でも、ここに「住む」なんて、正直想像もしていなかった。

 

烏丸通のすぐ西、室町通。

祇園祭で山鉾が並ぶエリアに、そのビルは立っている。

 

エントランス前の大きなケヤキ。

街中には珍しい、心地よい緑陰をくぐり抜け、

その奥へと導かれるように建物へ。

 

今回紹介する部屋の、何よりの魅力は、

窓の向こうに広がるルーフバルコニー。

 

そこには風と光、そして京都の空が待っている。

ここはまるでプライベートな庭。

朝、澄んだ空気を吸い込みながら、

ゆっくりとコーヒーを味わう。

夜には、風の音を聞きながら、

一日の疲れを静かに癒す。

 

ここは山鉾巡行の舞台、山鉾町の中心地に近い。

動く美術館「山鉾巡行」、静の美「屏風祭」。

この場所は美術館の真ん中にいるようなものかもしれない。

 

外の世界と心地よい距離感を持ちながら、

この場所だからこそ手に入る暮らし。

 

身も心も軽やかに。

 

銭湯ってなんでこんなに

気持ち良いんだろ。

羽が生えたように、

体が軽くなる。

 

さっぱりとした体で

颯爽と繰り出すのは、

新大宮商店街。

 

お惣菜を買って帰ろうかな。

魚屋さんや鶏肉屋さん、

お豆腐屋さん、

それぞれの手作りおかず。

お店に行っても良い。

中華?お蕎麦?今日は何の気分かな。

八百屋さんにも寄って、

それから、明日のパンも調達しなきゃ。

 

そんな商店街ライフ。

つっかけひっかけて、

ふらりふらり。

下町の庶民風で

なんだか楽しい。

 

銭湯や個人商店も多いし、

職人さんが住んでいたような

織屋建の町家や、

小さな借家も残っている。

 

この家も、そのひとつ。

最新のマンションみたいな

便利さはないけれど、

風が抜ける2階で大の字になったり、

玄関前の「井戸端」的な場所で、

お隣さんとたわいのない話をしたり。

そんな暮らしの楽しさがある。

 

最近は日が長いから、

早く帰れたら

明るいうちに銭湯へ。

なんて、楽しみもある。

いやはや、下町暮らし、豊かだね。

 

リセット。

もともとは、

オフィスビル。

昭和51年築のヴィンテージビル。

 

それが、

生まれ変わりました。

 

モノトーンな空間で、

すっかり

色彩を忘れちゃいそう。

 

だけど、

窓の外はしっかりと色付いていて。

空って青いんだ。

ってあらためて気づいた。

 

むきだしの天井、みえた配管。

どこか、ひんやり。

だけど、安心。

 

グレーって、

こんなに落ち着けるんだ。

自分の中のいろんな感情を

リセットできる気がして。

ここに帰ってきたくなる。

 

インテリアも、同じ配色で。

部屋を

グレースケールみたいに整えたい。

 

しかもね、

猫、飼えます。

さらにね、

2匹まで、飼えるんですって。

ロシアンブルーとかと住みたいな。

ちょっとグレートーンな、

斜にかまえた子がいいな。

たまに、甘えてくれたらいいな。

 

窓が多い、LDK。

柱がぽつんとある部屋も、また良い。

まったく同じ部屋なんて無いんです。

ちょっとずつ絶妙に表情が違う。

天井の配管とか、壁の色とか、洗面所の床材とか、

見れば見るほど、引き込まれてゆく。

 

水回りも新調。

トイレの壁も一面がコンクリだったり、

ごつごつした白壁だったり。

どこまでもこだわって楽しませてくれる。

 

特にね、5階は必見です。

天井が他フロアとひと味違う。

武骨な繊細さが、心をぎゅっとわしづかむ。

これは、全部屋味わいたくなる。

 

ここに帰ってきたら、

日々の闇雲になった感情を

ゼロにもどして、イチから考えられる気がする。

落ち着いたグレートーンが、

癒しをくれる。

 

うん。

また、明日がんばろ。

ってね。

 

ここで暮らすなら、

一回いろんなもの洗い流して、

真っ白になるのがいいかもしれない。

 

03タイプ

03タイプ