トンガリコラム「カタワクハイキン、働く“ドーナツ”?!」

「新築物件の取材に行きませんか」
とお声がけいただき、
大はしゃぎで工事現場を訪れた
あの日から約2ヶ月。

なんと現場監督より

「型枠 配筋(かたわく はいきん)
写真を撮るのに最適時期が来ました

と、ご連絡をいただいたそうで、
関係部署から報せが!

前回訪れてより、工事現場そのものに
ときめきを感じ始めた筆者のこと。
「”カタワクハイキン”って何?」
という疑問はさておき。
二つ返事で伺う旨をお伝えした。

さて、当日。
この日は6月のキョーレツな梅雨晴れで、
気温はいきなり34度を超え、大変な湿度!
炎天下で作業されている現場の方々に
敬意を抱きつつ、現場に到着。

わあっ!すごい!
建物になってる!!

先日見た大きな穴は、すっかり地中に埋まっていた。
ああ、あの時の”基礎”たちが、今ここを支えているんだな。
なんとも感慨深い。

現場監督にご案内いただき、
メッシュシートで囲われた現場の中へ

おぉー!
整然と組まれた鉄筋。これが”配筋”てやつか!

現場監督が現場を回って、ひとつひとつ説明してくださった。

「ここがエントランスで、あとで自動ドアになる部分です。」
「こっちがエレベーター。」
「ここから居室で、ここがキッチンですね。」

すごい!間取りができてる!
まるで透明のマンションじゃないか!

インターホンや、エレベーターになる部分。
無骨さがかっこいい。

テンションは上がる一方だったが、
足取りはおぼつかず、慎重に歩を進めた。
のっけから何度も資材に引っかかり、
頭をぶつけたり、つまずいたりしていた筆者…。

工事現場ってこんなに歩くのが大変なんだな…!
ヘルメット必須の意味がよくわかった。
(手際よく動いておられる職人さんたちスゴイ…)

てきぱき働く職人さんたち。かっこえー。

”配筋”がされたあとに、木枠を組んで
コンクリートを流すための”型枠”を建て込むそう。

この丸いものは「スペーサー」という道具で
鉄筋と型枠の間にすきまをつくるもの。

「スペーサー」。鉄筋を留めているヒモのようなものは「結束線」というそう。

これが無いと鉄筋に水や空気が届きやすくなり、
サビた鉄筋が膨張して、コンクリートを割る
”爆裂”が起きやすくなってしまうらしい。

このスペーサー、現場では「ドーナツ」と呼ばれているそう。
なにそれ!かわいい!!

小さいけど重要な仕事をしている、”ドーナツ”。
いろんな色や大きさのものがあった。

他にも、型枠に使う様々な道具が。

「カナモノ」

鉄のかごに大量にあった。

「カナモノ」と呼ばれていた、木枠を固定する道具。
いろんな工事現場で使いまわされる常連さんらしい。

「セパレーター」(手前)と「ドーナツ」たち。

「セパレーター」。
こちらも型枠と鉄筋の距離をとるためのもの。
両端の部分はコンクリートの外に出るらしい。
そういえば打ちっぱなしの壁に
こういうものを見たことがある!

そして、このマンションの”要”となる部分。
配線や排水のための、すごく大事な部分らしい。
ここも普段は見えない場所にあるのだ。

工事現場には影のヒーローがたくさんいるな!

”型枠” ”配筋”が出来たら、
次はいよいよコンクリートを流す作業
”コンクリート打設”!

こうなったら、絶対に見たい~!
壁一面だけでミキサー車が4台ぐらい必要だとか…!
そんなことをチラッと伺い、もうワクワクが止まらない。

もしまた取材の機会があれば、
トンガリコラムで紹介したいと思う。

お屋敷アパートメント。

 

 

今回の舞台は、

宇治市。

トンガリさんでは、初登場。

宇治市民の皆様、お待たせ致しました。

「うぉー、待ってたで~!」

なんて方がいらっしゃたら(いないか(笑))、

嬉しいです。

 

さぁ、宇治と言えば、、、

平等院。

宇治上神社。

源氏物語。

宇治茶。

そんで、その次くらいに、

今回の物件、「cozy宇治橋」。

そんな存在になるかも(ならないか)。

でも、すごいポテンシャルを秘めた物件です。

 

日本三古橋の一つという、宇治橋から北へ。

私鉄の駅で初めてグッドデザイン賞を受賞した、

京阪の宇治駅からは徒歩2分。

設計事務所さんによると、

建物のコンセプトは、

リノベーションされた「お屋敷」。

マンションではなく、

大きな屋根の下に色々な部屋がある、

屋敷建築のイメージ。

なるほど。

確かに、外観はおよそマンションには見えません。

道行く人たちも、「はて何ができたんかいな?」

的な顔でご覧になられてます。

 

さぁ、建物に入っていきましょう。

まずは、宇治川の流れのように、

ゆるやかな曲線を描く、タイル張りのアプローチを通って、

木の温もりが感じられるエントランスへ。

オートロックを開けて階段を上がっていくと、

塗りで仕上げられた壁面が豊かな表情を見せていて、

とってもいい感じ。

2階からは、美しいフォルムの螺旋階段が続く。

全体的に共用部が美しい物件なんだけど、

この階段、特に好きです。

 

部屋はと言うと、

全7部屋が異なる間取り。

メゾネットタイプもあれば、

ロフト付きもあれば、

最上階は専用バルコニー付きのVIP仕様。

天井の勾配を利用した、高い天井の浴室など、

プレミアム感たっぷり。

床材は、メープルの無垢フローリングを使用。

質感がいいし、なんと言っても肌触りがいい。

キッチンと洗面台はサンワカンパニー社製。

シンプルなデザインが美しい。

033図面

これぞ愛おしき町家。

 

この物件に足を踏み入れて、

まず目に飛び込んできたのは、

台所の奥まで伸びる細長い土間。

 

「通り庭」と呼ばれる京町家ならではのつくりで、

現代の暮らしに合わせて床が張られたり、

台所が改装されたりしている物件が多い中、

この家では、すのこを渡しただけ。

昔ながらの土間が残されていました。

 

木の引き戸や柱もできる限り残されていて、

何かの資料館にでも来たような、

そんなワクワクを感じながら撮影しました。

 

トイレとお風呂は現代的なものに改装されているので、

そこはご安心を。

 

木板の天井から下がるのは、あのスイッチ式の電灯。

カチッと鳴るあの感触、堪らんです。

 

こちらは古い設備なので

いつまで現役でいてくれるかわかりませんが、

そんなところも含めて愛おしい。

 

この町家を愛し尽くしてくれる人を、

お待ちしております。

 

居住用での募集なので、

その点はご了承願います。

光と風が、踊る庭。

コートハウス?

なんだそれ。

どんなハウス?

はい、お答えいたします。

集合住宅でありながら、

各戸に専用の中庭(COURT)を持つ、

戸建て感覚のアパートメント。

6戸が複雑に絡み合いながらも、

それぞれのプライバシーを保ち、

光と風を取り込む、

そんな中庭を中心に持つ、

デザイナーズアパートメント。

それが、コートハウスです。

 

いやほんと、素晴らしい設計だと思います。

これぞまさに、匠の技。

今だから言うけど、

建物が完成するまでは、

ホントに各部屋の日当たりが確保されるの、って

すっごく不安だった(笑)

図面だけで見ると、ね。

だから、竣工して見に行った時には、

勝手にホッとしてた(笑)

 

そんな、メゾネットタイプのお部屋。

白を基調とした室内。

カクカクした階段の美しいフォルム。

広々とした中庭。

やっぱりここは楽しみたい。

第2のリビングとして、

天気の良い休日にはゆっくりブランチしたり、

昼からビールでも飲んだり。

奥さんに怒られない程度にお願いします。

もしくは、一緒に飲んで下さい。

 

実用的なトコで言うと、

玄関のスグ前に駐車スペース(2台分)があって、

ドッサリ買い物した日でも、楽チン。

ゆったりした玄関もいいな。

たっぷりある収納が便利だな。

床暖房で冬でもあったかいな。

ペットと暮らせるのもうれしいな。

でも、

ここを選ぶ決め手は、

広い空から降り注ぐいっぱいの光と、

心地よくそよぐ風。

これでしょ。

A号室

※掲載写真はE号室

ガッツリ好みにやったって。

 

スナックみたいな顔をして

ここ、以前は”鍼灸整骨院”だったらしい。

ええ?!

 

お馴染みさんとのやりとりが

容易に目に浮かぶカウンターを前に、

正直少し困惑してしまったのだが。

 

中へ歩みを進めると、

おお!広い!

カウンターの奥に

約30坪のだだっ広い空間が!

 

なるほど。

どんな使い方でもドンとこい!っていう

フトコロの深さがここにあったわ。

 

1階店舗部分は自由に改装OK。

この空間を見て武者震いしたあなた、

そのセンスに拍手したい。

 

いつかガッツリやってみたかったこと

ここでだったらできるかも?!

想像を超える新しい姿、

見てみたくなってきた。

 

ちなみに更新料無しなので、

長期的にやれるのも嬉しいところ。

 

外観もなかなか個性的。

白い壁がスカッと道路に映える。

そして扉が二つ。

右が、1階店舗の入口。

左が、2階に続く入口。

 

階段を上って2階を見てみると、

こちらはすっかりリノベーション済み。

小綺麗に整えられている。

 

観葉植物を置きたくなるような

東向きの明るい出窓が素敵。

 

1階で思うぞんぶん働いたあと、

きれいに整った2階の居住空間では

ピカピカのお風呂で汗をながして

広いリビングでホッと一息。

小上がり和室でくつろぐのもいいな。

 

そんな二階層の構造が素晴らしい。

”通勤ゼロ分”だからこそ、

ON/OFFの切り替え大事だもの。

 

暮らしやすさがそろった居住スペースと

スケール無限大の店舗スペース。

二つに重なる空間をどう乗りこなすか…!

想像するだけでもわくわくしてきませんか。

 

トンガリプロジェクト|紫野の京町家

銭湯天国・紫野で出会った、リノベ前の京町家

先日、梅雨入り前の初夏の暑さの中、改修前の京町家を見に行きました。

場所は北区紫野の、大徳寺と新大宮商店街に挟まれたあたりです。

今宮神社を参拝して名物のあぶり餅をいただいたり、賀茂川でピクニックをしたり。そんな暮らしが想像できる場所。
周辺には昔ながらの商店に加え、洋菓子店やカフェなど新しい店も点在します。

銭湯が密集している珍しいエリアでもあります。
軽く調べてみたところ、物件から徒歩10分圏内だけで、なんと5件も銭湯がありました。

まさにローカルな魅力に溢れた、京都の素顔が残るエリアです。

外観

こちらが外観。
商店街はすぐそこ。最寄りの銭湯まで徒歩2分。

最寄り銭湯「紫野温泉」についてはこちら▼
https://1010.kyoto/spot/murasakino_onsen/

京町家らしい玄関土間

入ってすぐに細長い土間があり、京町家らしさを感じます。
その先には床が張られた台所があります。

裏まで続く細長い土間「通り庭」は京町家の特徴ですが、
この物件のように、途中に床や扉を加えて改装されていることも多いです。

いずれも改修前の写真です。
古民家好きには堪らない素敵な物件ですので、リノベーション後が楽しみです。

レトロなお風呂

個人的に好きなのがこのお風呂。
懐かしい昭和の玉石タイルに、木枠の窓の組み合わせが堪りません。

レトロなお風呂を楽しむ。
あるいは、近所の銭湯の湯気をあとにして町家に帰る。
そんな暮らしがもうすぐ、ここで始まりそうです。

また、見に来ようと思います。

 


このまちに住んだなら。紫野編 vol.1

このまちに住んだなら。 紫野編vol.2

空想が回り始める。

 

コンシェルジュ!にご挨拶をして

お城みたいなエントランスを

通り抜けたときからなんだか

ガラスの靴で歩いている

みたいな気分になってしまって。

 

少しつま先立ちで

たどりついたお部屋では

ドレッシーフリルのカーテンが

たっぷりと淡い光を含んで

静かに主の帰りを待っていた。

 

”パチン”と明かりを入れると

空想が回転を始めた。

 

八角形みたいな不思議な空間で

よそおい華やかな人々が

ティータイムをおしゃべりで彩って、

お花のかたちの灯りを囲むように

妖精たちがキラキラ飛び回っている。

 

そんなメルヒェンが突如として

目の前に浮かんだ。

 

抜けるような眺望と2面バルコニー、

にぎやかな商業エリアとも良い距離感で

最寄り駅まで徒歩6分。

生活をサポートしてくれる

コンシェルジュサービス付き。

 

語るにあまりある好条件ながら、

この”おとぎ話”のような雰囲気よ。

 

ドレープやフラワーモチーフを愛でつつ

「まあ!なんて可愛らしいの」って

毎日をワントーン明るく暮らしてみたい。

リビングをくるくる回ってみたい。

 

お散歩がてら表へ出たら、

鴨川まではほんの数分。

ちょうど亀の飛び石があるのも嬉しい。

 

その道すがらには元美術学校の趣ある校舎が。

ご近所さんが地下水を汲みに通う

「銅駝水」もこのあたり。

軟水でお米を炊くのに良いらしい。

(※地元の人談。自己責任でどうぞ。)

 

暮らしやすい立地に、地域の自然な魅力、

そして独自の個性が輝くマンション。

ぜひガラスの靴を履いた気分で訪れてみて。

 

美しきハーモニー。

新築当時。

えー、遡る事、

数十年以上も前。

京都産業大学前店の店長だった僕には、

この物件にまつわる思い出が、いっぱいある。

アポもなく、フラッと店舗に来られたオーナーさん。

「こんなん建てるんやけど、家賃どれ位になるかな」

と見せてくれた、外観パースや図面を見て、

新米店長の心は、ときめいた。

カ、カッコイイ。

 

とっても新鮮で、印象に残る感覚だった。

今でこそ、デザインにこだわりを持つ物件も多くなったけど、

当時はデザイナーズマンションなんて言葉すら、

無かった時代。

自分で初めて新築物件をお預かりする事も相まって、

ワクワクとドキドキが交差した。

そして、完成が6月だった事もあり、

新入学の学生さんには、入居時期が合わなかった。

けど、絶対に良い物件だって自信があったから、

一生懸命おすすめしてた。

4月から6月までの2ヶ月間、2万円くらいの下宿に仮住まいをして、

そこから移動してもらった学生さんもいた。

あの子たちは、この部屋でどんな学生生活を送ったんだろう。

楽しい思い出になってたらいいな。

聞いてみたい。

うん、ぜひ聞きたい。

 

って、前置き長っ。

申し訳ございません。

本題へ入ります。

とにかくね、カックイイんだ。

コンクリート打ちっ放しと、

そこに加えてあるスパイス。

キッチンやシューズボックスに使用されてる、

カナダから輸入したキャビネット。

クローゼットの扉。

窓枠、建具。

1階のベランダにある、ウッドデッキ。

外観のアクセントに。

階段の手すりにも。

そう、それは全部、木材。

コンクリートのクールな感じに、

木材のあったかさが加わって、

それが足し算じゃなくて、

掛け算になってる。

魅力倍増。

そう、ここで奏でられる、

コンクリートと木材の、

美しきハーモニー。

ご鑑賞ください。

105号室

※掲載写真は101号室と202号室

凛々しい黒と清々しい白。

 

小高くなったこの地まで、

車で住宅街をのぼってゆく感じが

新しい土地に来たという

そわそわ感とわくわく感。

道中の園芸屋さん、

畑で農作業をしてるご夫婦、

裏にある竹林、

ご近所のこどもちゃんが遊んでる声、

自然豊かな地で

落ち着いた暮らしをしてる様子を

肌で感じる。

 

周りのお家とは

様子が違った

凛々しい黒のファサード。

正面にはガレージがあって、

中央から建物内部へと。

トンネルのように

囲まれた空間から

奥の鉄骨階段へ。

 

同じ色で統一された柵や木格子が

また色鮮やかで映える、映える。

この木格子の引き戸による

確立されたプライベートエリアの演出。

 

さて、

引き戸を開けて、

いざお部屋へ。

 

凛々しい黒を

引き継ぐかと思いきや

打って変わった、

清々しい白。

スッと視界が切り替わる。

 

家族や新婚さん、

もちろんお一人でも

使いやすい2DK。

3口もある広々としたキッチン。

一か所にまとまった水回り。

寝室や仕事部屋、

いろんな用途で使い分けができる。

 

晴れたお休みの日なんかには、

すべての部屋の窓を開けて

空気をリセット。

風が部屋中をぐるりと駆け巡って

空気も、気持ちも、

クリアにしてくれる。

 

まわりの自然を取り込んで、

落ち着いて暮らそう。