未来へ。

京町家を愛する皆様へ。

トンガリさんから、

うれしいお知らせがあります。

えー、このたび、

随分と築年数も経ち、

時代に取り残されつつあった、

北区の、とある京町家ですが、

オーナー様の手によって、

新たな息吹を吹き込まれました。

本当に美しい物件として生まれ変わり、

お目にかからせていただきます。

(※2017年10月公開記事)

 

1階は、

琉球畳の和室と、

スギの無垢フローリングが気持ちいいリビング。

ライティングも素敵。

アイランドキッチンは、

楽しい生活がイメージできる。

濡れ縁のある広いお庭、

大迫力の火袋、

市松模様の収納扉などなど、

ちりばめられたこれらの仕様が、

空間のアクセントになっている。

2階は、

現しになった大きな梁が南北に走る。

このダイナミックな空間と、

市松模様の襖がキレイな和室。

全体的に、

新しくした部分と古い部分が、

バランス良く共存していて、

暮らしやすくも、

昔の面影を感じられる所もある。

この絶妙なバランスが重要。

 

なんといっても、

次の時代に、

こんなに美しい京町家を継承していける。

こんなに嬉しいことはないです。

西大路ヴィンテージビル。

産声をあげたのは、

今を遡ること、50年前。

以来、多くの企業と共に歩んできた、

テナントビル。

建物の老朽化に伴い、

店舗・事務所に加え、住居も新設し、

1棟まるごと、リノベーション。

真のヴィンテージビルへ、新たな一歩を踏み出す。

 

なんていうプロローグで、

トンガリプロジェクトでご紹介していた

「丸福ビル」。

今回、空き部屋が出てきましたので、

改めて、その魅力に迫ります。

 

エントランス。

まず、銘板がシブイ。

シブすぎる。

先頭打者ホームラン。

いきなりやられます。

エレベーターや階段室も、

雰囲気があって、好きです。

重厚で、歴史の重みを感じられます。

住居部分の廊下などは一転。

おしゃれな観葉植物も置かれ、

明るく、楽しい雰囲気。

 

お部屋、いきます。

床材は、栗の無垢フローリング。

無垢材はやっぱし、いいんです。

気持ち、いいんです。

1番の見所は、

01タイプ特有のキッチンスペース。

床は、45mm角の白いタイル。

クールで、知的なイメージの空間だ。

そしてリビングの作り付けのソファーが

この部屋最大のアクセント。

写真にあるような、

家具のレイアウトに心がおどる。

背の高い観葉植物も余裕です。

立地は、

西大路通りに面していて、

少し騒がしいんじゃないか、

と思いきや、

ちゃんと二重サッシになってるから、

外部の音は、ほぼシャットアウト。

ベランダは無いけど、

室内に物干しスペースがある。

 

ラフな雰囲気を楽しめる、

「気持ちいい」空間。

そんな、豊かな日常をここで。

新たなる一歩。

 

トンガリプロジェクトでもご紹介していた、

元ショットバーをリノベーション、

っていうやつ。

過去にはワークショップも開催して、

みんなでワイワイと、

楽しく壁をペイントしました。

おかげさまで、

あったかくて、

優しい雰囲気の、

素敵なお部屋になりました。

質感がすっごくいいです。

 

玄関付近も

とっても、かわいい感じに仕上がりました。

芝生があって、

シンボルツリーがあって、

車も駐められる。

車は、ワーゲンのビートルなんかが似合いそう。

想像するだけでワクワクしてきた(笑)

完全に、カワイイ。

見てみたい。

 

そして、土間スペース。

ここをどう使うか、

それがこの部屋を使いこなすポイントです。

前回も書きましたが、

ちょっとしたご商売にも使用可能で、

天井高は、約3.1m。

アトリエにしたり、

事務所にしたり、

小さな店舗にも。

 

新しい事にチャレンジするって、

大変です。

そこには強い気持ちが必要。

けど、その先には、

昨日まで見えなかった景色が、

見えてくるかもしれない。

新しい何かが、見えてくるかもしれない。

そんな想いで、

新たなる一歩を。

トンガリプロジェクトvol.20 子かぶレジデンス

東山山麓、山科にある
「清水焼団地」という町をご存知でしょうか。

昭和40年代の後半、清水焼の職人さんたちが
五条坂界隈から移住し形成された工業地区。

今でも、窯元や陶磁器店、
清水焼関連の専門店などがたくさんあります。

そんな職人の町・清水焼団地にある
レトロマンションの1室が絶賛改装中です。

 

改装後はキッチン・リビングの視線が
窓向きになるので
東山が一望できてとっても気持ち良いです。
(写真は曇り空ですが眺望は◎)

改装前(2DK→1LDKに改装/キッチンの向き変わります)

さて、先日、
工事中のところちょっとお邪魔し
こだわりを色々お聞きしてきました。

ポイント① 和室→土間
玄関入って右手の和室は土間になります。
工作・作業なんかもしやすいです◎
自転車が趣味の方にもおすすめです!

ポイント②こだわりのあずき色
マンション外壁の淡い小豆色に合わせて、
壁、天井、タイル部分、コンクリ部分etc…
全て同じ色に塗装。
色味が暖かくて、柔らな雰囲気です。

ポイント③框にそっと忍ばせてあります
清水焼の町にちなみ、
リビングの框にタイルを装飾予定。
廃材だったものを焼き直したそうです。

ポイント④キッチン~廊下のお役立ち壁
工夫次第で自由に楽しめるエキスパンドメタル設置予定。
実用的に活用するも良し、インテリアなどに工夫するも良し。

エキスパンドメタルの奥に
カラフルな電気線が見える仕上がりになるらしく、
それも可愛くなりそうで楽しみです!

果たしてどんなお部屋になるのでしょうか。
改装完成が楽しみです♪

もうすぐ条件が決定しますので
準備でき次第、募集開始いたします!
もう少々お待ちくださいませ。

 

バトンタッチ。

 

時がとまったような、

静かな空気。

大通りの喧騒も、

ガラス戸に映る車の残像も、

まるで別世界のよう。

 

長年ここで営まれていた

雑貨屋さんが

お店を閉められて数か月。

久しぶりに電気を付けると、

がらんどうの空間に

色が戻った。

だいだいの光の玉が

ポンポン、ゆらゆら。

暖かい場所だったんだな。

 

今はシャッターが下りている

北大路通沿いの広い間口。

次の誰かが開くそのときまで、

もうしばらく。

その頃には、お庭も芽吹く。

新たな物語のはじまり。

 

二十数年ぶりに渡るバトン。

ご見学お問い合わせお待ちしております!

 

春を待つ家。

 

「誰かきた」「誰かきた」

玄関先の植物たちが、

ざわざわざわ。

突然ごめんなさいね、

ちょっとお邪魔します。

 

鍵を開け、戸をくぐると、

立派な玄関がお出迎え。

神様は玄関から入ってくる

と言いますが

踏み入った先の空気が良いと、

ほっとしますね。

神様もこういう気持ちなのかな。

いやはや、玄関は大事。

 

そしてその先には

どどーんと和室、畳・畳・畳。

光の帯が広がっています。

日の移り変わりも、一目瞭然。

それが、建具を入れれば、

閉じた小さな空間に早変わり。

使い方色々、何役もこなす優秀なお部屋。

 

さてさて、

和室の懐の深さにしみじみとしつつ、

さらに中へ。

ダイニング、キッチン、バスルーム…

英語で呼びたくなるような、

おしゃれな雰囲気と清潔感。

ペンキ塗りの食器棚、白いタイル、木枠の扉。

う~ん、可愛いなぁ ♪

 

そして、2階がまた素敵なんです。

白い壁と柱梁のコントラストは

民芸的でもあり、

ヨーロッパの民家のようでもあり。

アーチの扉は、童話の世界のよう。

和室はぽっかりと浮かぶ小島みたい。

簾がなびく窓際は風情たっぷり。

いやはや、盛りだくさんですね。

2つある個室は、こだわりの窓にご注目。

窓辺にお気に入りの椅子を置きたいな。

 

窓の向こうは住宅街。

程よく心地よい、街の音。

学校帰りの子どもたち、ご近所さんの立ち話。

賀茂川も近くて、環境がとても良いですよ。

それでいて、烏丸線沿線という便利さも併せ持つ。

京都暮らしを満喫できること、間違いなし。

 

これから春へ向かう季節。

いまは閉じているこの家にも

どなたかの新生活とともに、

春のうららかな光と

さわやかな風が通り抜けますように!

 

 

ワンダフルなビュー。

京都では、

東向きの窓やベランダが好まれる。

場合によっては南向きよりも。

なぜか。

そこには、

シンボルとなる2つの山の存在がある。

比叡山と如意ヶ嶽(通称大文字山)。

この2つを眺められる事にプレミアム感があって、

安心するというか、心が和む感じ。

故郷の風景みたいな存在。

 

今回の物件は、

この2つの山を、

独り占めしているかのような感覚になる、

素晴らしい眺望を持ち、

さらには、

その絶景を楽しむための(目的はそれだけじゃないけど)

広々としたテラスまで用意されている。

これはもう、

盆と正月が一緒に来たみたいなもんだ。

お祭り騒ぎ。

無邪気に喜びましょう。

わーい、わーい。

やった~。

ありがとうございます。

でもね、ほんと、素晴らしい眺めです。

朝日が昇ってくる様子も見たいなぁ。

毎日ちょっとずつ違うんだろうなぁ。

キレイなんだろうなぁ。

そして、

盛り上がるのは8月16日の送り火。

当日は東に大文字を鑑賞しつつ、

すぐ裏の船山では船形の炎が燃える。

 

お部屋自体は、

ゆったりとした1LDK。

玄関まわりが広くって、

シューズボックスも大容量。

19.5帖の広々としたリビングと、8帖の寝室。

いたってシンプル。

生活するイメージが湧きやすい。

 

個人的には、

ここのテラスでビールを飲んだら、

さぞ美味いだろうなぁ、

と思っています。

キンキンに冷やして、飲みたい、

と思っています。

浴びるほど、飲みた、、、

失礼しました。

飲み過ぎると、怒られます。

適量で、お願いします。

という事で、

皆さまそれぞれの過ごし方で、

ぜひ、この絶景とテラスを楽しんでください。

 

you make me happy。

 

北山通りから1本北側の、

北山通りが無かった時代からの、

この地域一帯が「松ヶ崎村」と呼ばれていた頃からの、

いわゆる、旧街道。

なんとも風情ある、この通り。

用水路が流れていて、

昔は洗濯をしたり、野菜を洗ったり、

地域の人々の生活に密着したものだったそう。

子供にとっては、楽しい遊び場かな。

 

そして、それぞれの家に入るには、

そこに架けられた、

小さな橋を渡っていくんだけど、

この感じが、好きだなぁ。

ウチとソト、をゆるやかに隔てる

オンとオフが切り替わる感じ。

この橋を渡ったら、

仕事モード、オン。

帰ってきたら、オフ。

なんて具合に、自分の気持ちの中で、

スイッチの役割を果たしてくれるんだ。

 

物件について。

まずは、センスよくデザインされた共用部。

外壁とエントランスへ向かう通路の壁。

塗りで仕上げられていて、美しい。

コンクリート打ちっ放しと、目隠しの木格子、

ちょっと古びた感じがカックイイ、黒のタイル。

そこに、バランスよく配されたグリーンたち。

完全に、癒されます。

心、落ち着きます。

 

間取りは2タイプ。

共通しているのは、

開口部が大きくとってある事。

これは、高い天井のなせるワザ。

勾配天井で開放感があって、

高い位置から窓が取れる。

だから、

南向きの大きな窓から、

いっぱいの光が差し込む。

これ、何にも代え難い。

 

床は無垢フローリング。

気持ち良くって、

床でゴロゴロしたくなる。

だって、日本人だもん。

さらに、浴室に窓アリ。

これ、僕的にはポイントが高い。

ていうか、あるとすっごく、ウレシイ。

 

こんな風に「光」について、

しっかりと考えられた部屋。

なんだかそれは、

「光」が僕達にとって大切なものなんだよ、って、

教えてくれているみたいだ。

 

北山今昔30余年。

北山は、

幼いころ母と一緒に

よく出かけた場所。

 

植物園を散策して、

おにぎりを食べて。

キノコ文庫からはじまり、

森を抜け、小川を渡り、

いくつかの花園をめぐると、

噴水が見えてくる。

北山通りが近づいてくる。

 

植物園のゲートを出て、

まちに繰り出すとき、

とてもワクワクした。

通りの空気がもう楽しかった。

 

北山の建物たち。

濃い影を映すコンクリートの壁。

ひんやりとしたステンレスの手摺。

螺旋階段や奥へ続く通路、

地下への階段は

どこへ繋がるのか。

冷たくて、無彩色な、

立体路地空間。

不思議なお城のような、

迷路のような、異国のような。

 

そうだ、そうだ、

そうだった。

久しぶりに体感した、

この、コンクリ立体路地。

階段を上がったり下がったり、

はざまにある、テラスのようなところ。

踊り場なのか、店先なのか。

こういう場所に

なぜかワクワクするのよね。

建築って面白い。

 

かつては、最先端だった北山建築たちも、

年を重ね、また違った魅力を持ちつつある。

まちも、変わりゆく。

昔話はそっと心にしまって、

これからの北山を。

これからの、Tree’sビルを。