「新築物件の取材に行きませんか」
と関係部署から声をかけていただいた時、
どちらかというと“レトロ物件”が好きな筆者は
あまり気乗りがしない様子で聞いていたのですが(←失礼)。
「いま建設中で、“基礎”を作っているんですよ。
人の背丈よりも深く地面を掘って、
そこに鉄筋て、鉄の棒を組んでね…」
なんて説明されるのを聞いて、
(ええーなにそれ!?見たい…!!)
急に目に輝きをやどし、
「行かせてください!」と
食い気味にご一緒させていただいた。
きそ【基礎】
建築物や大きな装置の一番下にすえ、全重量を支えるもの。
(※『Oxford Languages』より)
まさに“縁の下の力持ち”ってやつ!
建物を支え、地中に埋まってしまう部分。
そんなの作ってる最中の工事現場に行けるなんて
不動産屋さんになった甲斐があるというもの!
当初とは打って変わってウキウキと現場へ向かい、
建設会社さんにご挨拶。
ヘルメットをかぶる指示に大喜びで応え
(一度かぶってみたかった)
いざ入場。
おぉー!けっこう広い!!
聞きしに勝る深い穴!
深いけど、意外と解放感がある。
中では職人さんたちが数人で
手際よく鉄筋を組んでおられた。
この場所は京都の住宅街。道があまり広くないので、
長すぎる鉄筋はトラックの大きさの関係で
持ってくることができないらしく、
現場で溶接して必要な長さにするとのこと。
バチバチ飛び散る火花!かっこいい…!
ふと職人さんがこちらを見つけて会釈してくださり、
野次馬のように覗いている自分に照れ笑い…。
こうやって一つ一つ地道な工程が重ねられて、
マンションみたいに大きな建物が建つんだな!
そして、こうして組まれた鉄筋やコンクリートは
ピカピカの新築が建ってしまえばもう誰にも見えない。
ああ、胸が熱い…!
現場監督がお忙しい中時間を割いて、
すっかりハイテンションになっている筆者の質問に
ひとつひとつ丁寧に答えてくださいました…。
本当にありがとうございました。
クレーン車にもテンション上がる。
デッカーーイ!!!
はたらく車、カッコいい!
建設の工程はまだまだこれから!
完成は2026年3月とのこと。
できればそれまでにまた取材に行きたいな。
(あわよくば、コンクリートを流すところが見たい。)
“基礎”を見ちゃった物件は、
なんだか“赤ちゃんの頃から知ってる近所の子”みたいな
気分になってしまう。
これからどんな姿になってゆくのだろう。
すっかり完成が楽しみになりました。