京都はアートやデザイン、
ものづくりに関わる大学や企業が多い。
中でも、
左京区には美術や芸術系の大学が多数。
そういう大学を卒業後、
作家活動に専念したり、
仕事をしながらも活動を続けたり。
やり方はそれぞれでも、
自分の好きなことを貫き続ける。
だけど、それには気持ちだけでなく、
やっぱり環境も必要。
「アトリエとハウスは同じ建物で、
空間は分かれていたい」
「住まいは必要最低限でいいけど、
ものづくりのテンションは上げたい」
「たまには語れる仲間もほしい」
家主さんが作り手に寄り添ってきたからこそ、
そんな声をひろって、生まれたこの場所。
tede。
1Fはアトリエタイプ。
2Fは住居タイプ。
住まいと制作活動が行える場として、
令和4年3月にリノベーションが完成。
この場をつくりあげてくださった、
家主さんも職人さんも
きっと素敵な手をしてる。
この場にかけた想いと時間、
それを肌で感じる。
とてもお心遣いが素敵。
1Fアトリエタイプは、
号室によるけれど、
ほとんどは
広すぎず、狭すぎず、
籠るにはもってこい。
煮詰まったら、
ラウンジや外のレンガタイル小道で
大きく息を吸えばいい。
このラウンジには、
個性ある椅子たちと作業机が並んでる。
あとはみんなで使えるキッチンとトイレ。
誰かとたまたま顔を合わせたら、
声をかけてもいんじゃない。
2F住居タイプへは、
甲板みたいな階段を上がる。
通路に掲げられた、
風でなびく白い布が帆に見える。
極めつけは船底天井。
どこか船旅をしてるように感じちゃう。
内土間と外土間。
部屋によって違くって、
この土間スペースも
作り手目線で使い勝手が良い。
シンプルに暮らしやすいワンルーム。
どちらかを借りても良いし、
どちらも借りたって良い。
tedeでの過ごし方は、
自分次第。
いつかの未来。
例えば、ここを後にするひとは
どんな風に思うのだろうか。
“本当に好きだった。”
“表現に自信をもてた。”
“驚くくらい楽しんだ。”
なんて笑って言いながら、
想いと場所が
次の作り手に渡ってゆくんだろうな。
「この手で、またどこかで。」

