ここは前まで
家主さんが暮らしていた。
家主さん自らで改装し、
住み心地と遊び心。
すごく楽しげに
暮らしてたことが
わかるお家。
ところどころに
そんな余韻。
京都市北区、
衣笠。
午前中といえど、
夏の日差しがまぶしい日に
自転車に乗って向かいました。
千本通りと北大路通りの交差点を
西へ渡り、ひょいっと左の横道へ。
住宅街の路地へ入ると、
おや、行き止まり。
いえいえ、
腰かけおさるの石像が目印。
そこの石段をおりてゆくと、
ちいさなお家が並んでる。
そのなかの一番奥。
赤いトビラが次の目印。
2階建てのお家なんですが、
不思議なことに、
玄関入れば、そこは2階。
衣笠にある家々の
“あるある”です。
室内が
本当に楽しげに改装されていて
これからここに住まう人が
正直、うらやましい。
玄関入ると、
落ち着いたトーンの色合い。
正面は水回り。
ビビットな黄色が
朝の眠たげな顔さえも
ぱぁっと明るくしてくれる。
細やかに嬉しい、角の二面鏡。
洗面上と下にちょっとした棚。
住んでたからこその
考えられた住み心地。
洗濯物干し場があることも
嬉しい。
お外に干すのは少し怖い。
なんていう、
女性の一人暮らしの
ちょっとした悩みさえも
前もって解消。
さてさて、
楽しげな空間が続きます。
足取り軽く次へ向かいましょう。
イメージとしては
ダイニングになるでしょうか。
和室とキッチン。
ここには、
まぁるいちゃぶ台なんかを置きたいな。
畳縁がね、これまた可愛いの。
見つけて思わず、はぁあ~。
キッチンは一段下がっていて、
不思議と空間が切り替わる。
(気がする。)
キッチンのところも
こだわって作られた棚。
あぁ、住み心地。
そして奥が洋室。
紺色の壁やおしゃれなフロアタイル。
味がある昔のままの窓や障子。
残すところは残して。
新しくするところは考えて。
ここに来ただけで
ここのファンになってしまいました。
窓から見える景色も良いんです。
アーチを描く天神川北大路橋。
橋を渡る人々や車をぽけーっと見つめる。
天神川のせせらぎに耳を澄ませて。
自然と落ち着く場所になる。
ぽけーっとしてたら、
すごく時間が経ってしまいました。
1階へ参りましょう。
階段下収納、昔ながらで味がある。
実は、ここ。
DIYしても良い場所があるんです。
下の洋室は8.3帖。
ここを1部屋で使うもよし、
間仕切りをつくって2部屋にすることも。
ルームシェアで住んだり、
テレワーク用に小部屋にしたり、
なんて。
細かいことはご相談しましょう。
家主さんの想いも継いで、
楽しげに暮らそう。
正直な話。
最初の石段を降りるところから
ずっとワクワクしてたんです。