トンガリプロジェクトvol.18 下鴨修学館ー雨水ー

二十四節季、雨水。
雪から雨へ、氷から水へ変わりはじめる頃。

草木が芽生え、春へと向かい始めるちょうど今の時期、
二十四節季では「雨水(うすい)」と言うそうです。

桜並木の疏水沿いに佇む可憐な館「修学館」。
もともとは女子学生の寮でした。
数年の休息を経て、これからまた新たな一歩を踏み出します。

再出発の様子を季節の移り変わりとともにレポートしていきたいと思います。

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鳥のさえずり、疏水の音、土手の緑のふかふかした感じ、
水仙の香り、わんこの散歩がのんびり通り過ぎていく感じ…。

のどかな風景についにんまりとしながら、
「京都下鴨修学館」へ。

目を引く可愛らしい外観。
通るたびに、気になっていたのですが
いつもひと気がなく、謎の存在でした。

そんな気になる存在だったこの建物に、
再び灯りがともり、扉が開かれたことが、
周辺をよくぶらぶら散歩していた一市民として
とにかく嬉しい。

思い出や思い入れがどれだけ詰まっていようと
容赦なく、取り壊しされていく町の現実を見ていて、
この建物が再び新しい役目を担って、再スタートを切れたこと、
本当によかったなぁと思います。
オーナー様はじめ、関係者皆様のご尽力のたまものです。

疏水沿いの桜は、まだ固そうなつぼみ。
修学館の改修の進行とともに、
この桜並木、いつかは満開になるんだなぁと思うと
それもまた楽しみです。

今日はまだ本格的な改修は始まっておらず、
業者さんがお掃除をされていました。
まずはきれいに磨きあげて。

また季節がひとつ進むころ、様子を覗きにいってきます!